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運動習慣のない40代女子が「ちょこざっぷ(chocoZAP)」を始めた結果

「いたっ! イタタタタ……」

体が痛むのは気のせいではなく、さらに日を追うごとに痛む場所が増えているのも、絶対に何かあると思う朝。

布団の中で体の向きを変えたり、起きあがろうとするだけで、「ピキッ」という効果音とともに、全身に痛みが走ります。

毎日痛いわけでも、ずーっと痛いわけでもないのに、忘れた頃にやってくる、あの鈍い痛み。

長時間、同じ姿勢でいるほど、その頻度は上がっている気がするのです。

「私の体って、こんなにガタガタだったっけ?」

運動の習慣はなくても、看護師の仕事を15年以上してきているし、業務中はほとんど立ち仕事で歩きっぱなし。

子どもたちを相手にする小児科だけあって、体力も半端なく使います。

それなのに、ちょっと坂道を歩いただけで、全身の筋肉痛と疲労感……!

もはや、言い逃れできないレベルで、自分の体と向き合うことになりました。

というわけで、生まれてこの方、40年。学生時代の運動部以来、ほとんど運動をしてこなかった私が、今話題の「ちょこざっぷ(chocoZAP)」を始めてみることにしたのです。

テレビCMでもよく見かける、ボディメイクの殿堂「ライザップ」が始めた、24時間、365日通えるコンビニジム「ちょこざっぷ」

着替え不要、シューズのはき替え不要で、来館から5秒でトレーニングが開始できるという、画期的なトレーニングジムです。

しかも安い! 一般的なトレーニングジムの月会費と比べて、格段に安い!

「いつまで続くかわかんないし」なんて、消極的なことを思いつつ始めるには、ちょうどいいジムでした。

しかし私は、初日からトレーニングに行って、その独特のシステムにつまづきます。

「ちょこざっぷ」は、ジム内にスタッフが1人もいません。

勝手に行って、勝手にトレーニングして、勝手に帰ってくる、というスタイルなので、当然といえば当然なのですが、それでも最初は大変なわけです。

ちょこざっぷを利用したことのある友人から、「アプリで予習して行かないと、どうしていいかわからないよ」と言われていたくらいです。

にもかかわらず、入会後の説明文を読むのもそこそこに、近所のジムへ意気揚々と行った私。

結果、トレーニングマシンの使い方だけでなく、ジムのルールでも右往左往して、記念すべき初トレーニングは、なんだかよくわからないまま終わりました。

気を取り直して、ちょこざっぷ2回目。
その日はどうしても外出の予定があり、帰りも遅い時間になるはずでした。

とはいえ、「全店舗通い放題!」と明記しているちょこざっぷ。外出先の近くに店舗を発見したので、立ち寄ることにしました。

ジムに到着してびっくり!
自宅近くの店舗と、マシンの数が違う!

確かに「設備は店舗によって異なります」って書いてあったしなぁと思いつつ、いくつかのマシンでトレーニング。

しかし、やりたかったマシンがその店舗にはなかったため、10分で終了しました。

そして、3度目の正直! ちょこざっぷ3回目。

この日は、時間に余裕もあったので、1マシン3セットずつのトレーニングを順番にやりました。

ジムに着いた時、先客が1人しかいなかったことも幸いで、自分の好きな順番にマシンをまわることができたのです。

滞在時間、およそ40分。
やっと、思い描いたトレーニングができるようになってきました。

肩周りや腹筋、太ももなどの、普段は使わない筋肉を使うので、なかなか清々しい感じです。

もちろん疲労感もありますが、自分で調整しているので、苦にならない程度。

急いで「痩せたい!」と思っている人であれば、もうちょっと頑張るところでしょうが、私の場合は落ちた体力を回復させて、凝り固まった体をほぐすためなので、「まずはこのくらいでいっか」と思っています。

ジムに通うって、私の中ではハードルが高い事案でしたが、やってみたら思った以上に理想通りで、「ジム通いも悪くないな」と思えるようになりました。

こうして、今まで取り組んでこなかった「運動」に取り組んでみると、いろいろな気づきがありました。

1つは、自分が思っている以上に、体が動かなくなっている、ということ。

以前、「お年寄りの転倒は、自分が思っているよりも狭い歩幅でしか歩けなくなっているから」と聞いたことがあります。

要するに、歩こうと前に踏み出した足が、自分の予想に反して開かずに、バランスを崩して転倒してしまうのだ、というのです。

「体が自分の思う通りに動かない、なんて、まだ先の話でしょ」と思っていた私も、今回のトレーニング経験から、「先の話じゃなかった!」と考えを改めることができました。

そしてもう1つ。
体の感覚があるって、健康な証拠だなと実感していること。

普段使わない筋肉を使うことで、あちこち筋肉痛なわけですが、私が時々陥るうつの状態が進むと、痛みにも鈍感になってきます。

「痛みがあるってことは、無理しすぎてないってことだな」と、痛いのに嬉しいという、複雑な感覚を味わっているところです。

体も心も、自分が1番わかっているつもりですが、時々このように体を動かすことで、その感覚が合っているのか確かめる必要があるなぁと感じました。

1番身近な自分のことだからこそ、些細な変化も見逃さない。
大事なことに、改めて気付かされた体験です。

《終わり》


この記事は、私が学んでいるライティング講座の課題で提出した、サイト未掲載原稿です。

内容的にはサイト掲載ラインを越えているのですが、特定の団体の宣伝になってしまうため掲載できない、という理由で、公開されなかったものになります。

というわけで!こちらに掲載。
お読みいただき、ありがとうございます。


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