新卒8ヶ月で会社辞めたけど、どうにかなりました
お久しぶりです。高井です。無事、転職先で働いています。
「新卒8ヶ月で辞めた人の転職日記」というnoteを書いていたのですが、身バレしそうだったので1本のnoteにまとめることにしました。短期離職された方や、第二新卒の方のお役に立てれば幸いです。
転職してこうなりました
前職のパワハラ上司、見てる~~~!!?
社畜生活についてはこちらをご一読ください。
【転職前】
業界:WEB系
業種:ディレクター&マーケター
年収:300万円未満
備考:リモートワークなし/賞与なし/残業90H前後
※半分は見込み残業/残りはサービス残業
【転職後】
業界:エンタメ系
業種:マーケター
年収:前職+数十万
備考:在宅勤務メイン/賞与あり/残業30H未満
選考通過率まとめ
何社受けて、何社落ちて、何社内定をもらったのかメモしておきます。
色んなエージェントの方にお話をうかがった限り、第二新卒の書類通過率は10~20%程度のようです。自分はありがたいことにもう少し書類が通ったので、書類選考通過率27.3%という結果になりました。
■応募総数…150社
■不合格…109社(書類落ち102社/面接落ち7社)
■書類選考通過…41社
∟辞退…26社(採用クローズ1社含む/一次面接時点での辞退が最多)
∟一次面接通過…15社
∟二次面接通過…8社
∟最終面接通過…3社
■内定…3社
≪辞退が多い理由≫
①実家暮らしでお金や時間にゆとりがあったから
実家暮らしだったので「多少時間がかかっても、自分が長く働ける企業に転職する」というスタンスで転職活動にあたれました。親に感謝。これに尽きます。
②求人票と齟齬があったり、人が合わないと感じる企業があったから
上記のとおり、長く働けなさそうな要因のある企業の選考は慎重に検討し、場合によっては辞退していました。
≪わりと書類が通った理由≫
①前職が明らかなブラック企業だったから
ex)タイムカードがなく勤怠管理がされていない
ex)持ち帰り残業が常態化しており、残業代が支給されない
ex)社内に新型コロナ陽性者が出て自分が濃厚接触者になっても、リモートワークにならない
②短い在職期間ではあったものの裁量のある仕事を任され、成果らしきものを残せていたから
詳細は省きますが、売上とまではいかなくとも、流入数を増やしたりといった成果らしきものは残せていました。
③若干のポートフォリオがあったから(2022.06.15 追記)
学生時代に独学でIllustratorやPhotoshopの基本スキルを身に着けた(サークルの熱量が高じてです)ので、転職を機にAdobe Portfolioでポートフォリオサイトを作り、職務経歴書に載せていました。自分はデザイナー志望ではなかったのですが、多少のアピール材料にはなっていたのかな~と思います。何度か褒めていただくこともあり、素直にうれしかったです。
(書き忘れていました。ごめんなさい。)
今なら「150社も応募するなんて正気かよ!!!?」と思えるのですが、当時は「書類通過率が20%としても、150社書類を出して30社しか通らないのか。内定を複数もらって比較検討したいなら、やっぱり150社くらい出しといたほうがいいよなあ~。」と考え、どんどん書類を出していました。
面接の予定調整に四苦八苦したのは大変でしたが、最終的に比較検討できたのは本当によかったと思っています。
転職活動では一社一社 志望動機を記入する必要がほぼなかったので、書類提出もサクサク進んだように思います。流れとしては、転職サービスに履歴書と職務経歴書をアップロードして、エントリーボタンを押すだけで書類選考が完了しました。面接で初めて志望動機を聞かれるパターンがほとんどだったので、新卒のときよりも緊張しなかったかもしれません。新卒もこのシステムにして欲しかったね(難しいんだろうけど)。
やったこと
実際はこんなにすんなりいきませんでしたが、ざっくりお伝えすると以下のとおりです。
※自分の個人的な考えに基づいている部分がほとんどです。ご留意のほど、お願い致します。
まずはとりとめもなく誰かに話す(ex:エージェント面談)
↓
すんなり答えられる質問、答えられない質問がわかる
↓
落ち着いて文字で書き出してみる(ex:マインドマップに書く)
↓
答えられなかった質問について「なぜ答えられなかったのか」を考え、答えられるようにする
↓
文字ベースで対策した内容を口頭で話せるように練習(ex:エージェント相手の模擬面接/面接前に1人でブツブツ話す)
↓
だんだん面接の通過率が上がる…はず!
↓
内定
1.エージェントとの面談を組む
【理由】話すことで自分の気持ちを言語化し、書類選考や面接に活かすため
【ポイント】一人だけではなく、色んなエージェントと面談を組む
選考通過率だけ見てると順調な転職活動に見えなくもないですが、当初は何もわかりませんでした。
新卒就活と転職活動の違いもわからなかったし、今の自分がどういう仕事に就けるのかもわからなかったし、どんな書類が必要なのかもわかりませんでした。思えば、なんで会社を辞めてしまったのかもわからないような心持ちになっていました。
「何がわからないのかわからない」ときは、プロに相談してみるのが手っ取り早いようにいます。色んなエージェントの方に相談することで、
そもそもなぜその仕事を選んだのか
なぜ辞めてしまったのか
どうすればもう少し長く働けたのか
自分が何をやりたくて、何をやりたくないのか
何を心がけて働いていたか
が段々と言語化されていきました。
はじめは(新卒1年もたないような社不が転職できるわきゃねェんだよな~^^)と思い、貯金で遊び歩く完全ニート生活をしていました。普通にどこにでもいる無職さん爆誕。…が、3ヶ月くらい経った頃に両親から雷が落ち、重い腰を上げて転職活動を始めた次第です。めちゃくちゃお子様(23歳)。しかもその後2週間くらいは転職サービスに登録だけしてウダウダしていました。
が、案外相談すればトントン拍子に話が進んだので、そこまでビビらなくてよかったなあ、という気持ちです。どのエージェントの方も基本的には親身にヒアリングし、短い社会人経験の中にもアピールポイントを見つけてくださいました。
また、自分は「明らかに働くつもりがない企業の求人は受けない」と決めていたので(もちろんあまりにも決まらなければ妥協していくつもりでしたが)、面談を組んだからといって、紹介された求人をむやみに受けないようにしていました。
※ハローワークは採用にお金をかけていない企業の求人が多いと判断したので行きませんでした。
こうした背景も相まって、比較的やる気を保ったまま転職活動と向き合えたな~と思っています。
2.マインドマップを書く
【理由】書くことで自分の気持ちを言語化し、書類選考や面接に活かすため
【ポイント】毎回「なんでこうしたんだっけ?」「なんでこうしなかったんだっけ?」としつこく自問自答しながら書いていくこと
新卒との一番の違いはこれです。個人的には効果テキメンでした。
自分は(転職活動のときの方が自分のやりたいことがはっきり見えたな~)と感じているのですが、これは以下2点のおかげだと考えています。実際、新卒時よりも面接で答えに詰まることが少なくなったと感じました。
①社会人として職務経験を積んだこと
・どんな仕事が得意/好きで、どんな仕事が苦手/嫌いなのか
・どういう立ち回りをしたいのか
・どんな評価基準や考え方を持つ企業で働きたいのか
・希望のワークライフバランスを実現するにはどんな条件で働くべきか
といった事項を、経験に基づいて話せるようになった。
②マインドマップを書いてこれまでの考えを整理したこと
これまで「好きだから」「得意だから」と感覚で理由づけしていた選択について、「いつから/なぜ 好きなのか」考えることで、より言語化して話せるようになった。
ちなみにマインドマップを書くならデジタルが圧倒的におすすめです。
紙で書き出すとツリーを並べ替えたりできず、かえって見づらくなるように思いますが、デジタルだと自由に並べ替えられて便利です✌
3.書類選考を受ける
【理由】無職から脱するため
【ポイント】書類提出の足並みをそろえること
自己分析が粗方できたら、履歴書と職務経歴書を転職サイトにアップロードします。当たり前ですが、転職サイトに応募書類をアップロードする時期が早ければ早いほど、内定がもらえる時期も早くなる可能性が高まります。
「自己分析が終わってから…」と期限を延ばすのではなく、応募書類のブラッシュアップと自己分析を平行して行うのがおすすめです(自分は期限を延ばしてしまうタイプだったので……)。
何よりのポイントは「書類選考の足並みをそろえること」です。
エージェントの方に聞いてほほ~!となったのですが、転職活動では内定保持の期間が1週間弱しかありません。つまり、複数社で比較検討したいと思ったら最終面接の時期を揃える必要があります。最終面接の時期を揃えるには、書類選考の提出タイミングを揃える必要がある…ということで、書類を登録したら一気にエントリーボタンをポチポチしていました。
前述のとおり、転職活動では一社一社 志望動機を記入する必要がほぼなかったのがありがたかったです。
4.面接を受ける
【理由】無職から脱するため
【ポイント】素直に受け答えすること
書類が通過したら面接を受けるわけですが、これはもう、なんかガチャ要素が少なからずあるので、求職者にできることは下記3点なのかなあと思っています。
①朗らかに、笑顔で受け答えする
「愛想はないよりあった方がいい」が持論です。
②むやみに媚を売らない/相違があると感じた点は伝える
個人的には、面接は一方的に評価される場ではなく、双方でミスマッチがないように摺り合わせをする場という認識です。新卒の面接は前者の雰囲気が強かったように感じていましたが、転職では圧倒的に後者だと感じました(すぐ辞められたら困るしそりゃそうだ)。
実際、とある企業の面接で「以上がご応募いただいた求人の職種内容になります。ここまでのお話聞いていかがでしょうか。」と聞かれた際、「○○については自分とマッチしていると考えたのですが、自分は○○○がやりたいと考えているので、△△は少し方向性がズレてしまうのではないかと懸念しています。」と伝えたことがありました。
求人票の理解が足りていなかった自分に非があるので(正直に伝え過ぎた。これは落ちたな…)と思っていたのですが、結果は面接通過。やったね。フィードバックには「相手との齟齬や相違点をしっかりと伝えられる点に魅力を感じた」と書いてありました。人生わからない。なんなんだ本当に。ダメ元でやるくらいで丁度いいのかもしれません。あまりご自分を責めすぎませんように。
③自己分析と企業研究だけはサボらない
自己分析はマインドマップで、企業研究は下記のテキストを利用していました。また、新卒と違って、面接でイレギュラーな質問をされることはほとんどないように感じました。
無職期間をを挟んで転職される方は、
・なぜ会社を辞めたのか
・なぜ働きながら転職活動しなかったのか
・無職の間は何をしていたのか
の質問に答えられるようにしておくことが何よりも重要だと感じました。
ちなみに自分は以下のように答えていました。
――――
・なぜ会社を辞めたのか
→マーケターとしての業務が多く、ディレクターや制作系の業務に注力できる環境にいきたかったから
(転職の目的を訊く質問なので前向きな回答にする)
・なぜ働きながら転職活動しなかったのか
→自分が家でタスクをこなすこと前提に業務が振られており、転職の時間を確保できなかったから
(退職に至った背景/転職のきっかけを訊く質問なので、本音ベースでよい)
・無職の間は何をしていたのか
→社会人になってからは難しいと考え、趣味の演劇公演の手伝いをしていた
――――
利用した転職サービス
利用したサービスとその所感は以下のExcelファイルにまとめました。
・利用した転職サービス
・エントリー企業
が管理できるファイルになっています。パスワードは「0519」(全て半角)です。
かなり個人的なサービスの感想が書いてありますので、あくまでご参考までにお役立ていただければと思います。
個人情報保護のためパスワードをかけているので、不具合等起こるかもしれませんが、悪しからずご了承いただけますと幸いです。
どなたかのお役に立てますように。
第二新卒の転職について
複数の転職サービスを使っていると、「第二新卒は選考の通過率が低い(利益につながりにくい)からレスポンスが遅いんだろうな。」とか、「前職と同じ香りがする劣悪ベンチャーしか紹介されないぞ~(^^;;」とか、色々感じることもありました。サービスによる…というか、担当者によって転職活動の質が全く違ってきます。
ただ、こちらが一生懸命やれば、基本的には一生懸命応えてくださる方が多かったです。個人的には「第二新卒だからキャリアアップは望めない」なんてことはないと思います。
また余談になりますが、自分は他社の選考状況を(社名まで含めて)全てのエージェントの方に共有していました。場合によっては、「共有いただいた選考状況を先方にお伝えしたところ、二次選考と最終面接を同日に行っていただけることになりました。」なんてこともあったので、あまり隠し過ぎないほうがいいかもしれません。
今更ながら「素直にコミュニケーションすることの大切さ」が身に沁みた転職活動でした。
おわりに
転職して本当によかったです。
仕事を持ち帰ることもないし、在宅勤務だし、休日にSlackが飛んでくることもないし、上司に罵られることもないし、ノー残業デーにゴルフ練習に付き合わされることもないし、給料は上がったし、勤怠管理はしっかりされているし、部署の方々も穏やかだし、これ以上望んだらバチが当たると思っています。
前職がブラックだったからかもしれませんが、環境を変えてよかったと心の底から思います。お気遣いいただいた方々、本当にありがとうございました。そして、これから転職する方々が少しでも満足のいくキャリアを歩めますように。
今日はここまで。お読みいただきありがとうございました!
「ほ~ん、なかなかよかったですよ。」と思われた酔狂な方は、以下よりサポートいただけましたら幸いです。気が向いたときだけで十分です。ありがとうございます。