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世界はゴミの日で回っている

昨日の話。
久し振りに外出した。
家だとどうしてもだらけてしまうし、睡魔にも逆らえない。
近所のサンドイッチ屋に行った。割と空いていて長居もできるところ。一番端の席でノートを広げた。やっぱり家より捗る。
自動ドアが開き、大きなリュックを背負った若い男の人が入ってきた。同時に「出前館でーす!」と元気な声が聞こえた。
レジで注文番号とメニューの確認等を行い、商品を受け取ると再び「行ってきまーす!」と元気に出て行った。
何か、とっても良いなと思った。

今日の話。
人に何かを教える時、大抵自分が気付いていないくらい声が大きくなっている。
複数人で会話していると、どうしても誰か一人が他の人に何かを教える、という構図ができあがることが多々ある。人は誰しも、誰かに何かを教えたくなる生き物だと思っている。悲しいかな、自分にもそういう記憶がいくつもあり思い出しては恥ずかしくなる。
ファミレスで向かいの座席に若い女性が二人いた。片方の女性の声が異常に大きい。イヤホンをしていてもそれを突破して私の耳にガンガン届いてきた。
どうやらもう一方の女性に何かを教えている模様。イヤホンを外すと100分の1くらいの音量で「なるほどね…」とかすかに聞こえてくる。恐らく友達なのだろうけれど、こういう関係の形は知らず知らずの間に崩れていきそうだな、なんてぼんやり思った。

さっきの話。
ペアリングを作りに行く約束をした。
ほかほかしている。

「明日って何の日だっけ?」と聞くときは、大抵「明日って何の(ゴミの)日だっけ?」という意味だ。
日常なんて、ゴミの日かそうでない日かでしかないくらい普通だ。
それでも出前館のお兄さんに元気をもらったり、若い女の子たちに人間関係を学んだり、小さな約束で高揚したりする。

ああ楽しみだ。早く受験を終わらせないと。

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