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郵政グループの歴史を振り返る


みなさんこんにちは。今回は郵政グループの歴史を振り返ってみたいと思います。歴史のある会社らしく古い慣例、公務員気質、多重統治と現代でも昔のままのことが多く残っています。郵政グループをどのように現代用にして経営していくのか、社員として一緒に考えていい方向になればと思います。それでは紹介していきます。


1871年(明治4年)郵便創業(東京と京都・大阪間に新式郵便の取り扱いを開始)
1872年
(明治5年)
書留郵便の取扱い開始
郵便の全国ネットワーク完成
1873年
(明治6年)
郵便料金の全国均一制実施
郵便はがきの発行開始
1875年
(明治8年)
郵便役所、郵便取扱所を郵便局と改称
郵便為替創業
外国郵便の取り扱い開始
郵便貯金創業
1877年
(明治10年)
万国郵便連合に加盟
1880年
(明治13年)
外国郵便為替の取り扱い開始
1885年
(明治18年)
往復はがきの発行開始
逓信省発足
1887年
(明治20年)
逓信省のマークとして「〒」を制定
1892年
(明治25年)
小包郵便の取り扱い開始
1894年
(明治27年)
最初の記念切手(明治天皇大婚25年記念)2種類を発行
1899年
(明治32年)
年賀郵便の特別取り扱い開始(関東大震災のあった1923年(大正12年)と太平洋戦争前後の1940年(昭和15年)〜1947年(昭和22年)は取り扱い停止)
1901年
(明治34年)
赤い郵便ポスト登場
1906年
(明治39年)
郵便振替創業
1910年
(明治43年)
年金恩給支給事務の取り扱い開始
1911年
(明治44年)
速達郵便の取り扱い開始
1916年
(大正5年)
簡易保険創業
1926年
(大正15年)
(昭和元年) 郵便年金創業
1928年
(昭和3年)
国民保健体操(ラジオ体操)の開始
1931年
(昭和6年)
外国郵便振替の取り扱い開始
1941年
(昭和16年)
定額貯金の創設
1944年
(昭和19年)
料金後納郵便物制度を新設
1949年
(昭和24年)
郵政省発足
簡易郵便局法施行
お年玉付郵便はがきの発行開始
1950年
(昭和25年)
暑中見舞用郵便はがきの発行開始
1961年
(昭和36年)
定額小為替制度の創設
1968年
(昭和43年)
3けたまたは5けたの郵便番号制の実施
1973年
(昭和48年)
預金者貸付制度の創設
1975年
(昭和50年)
国際ビジネス郵便(EMS)の取り扱い開始
1983年
(昭和58年)
ふるさと小包誕生
1989年
(平成元年)
地方切手(後に「ふるさと切手」と改称)、お年玉付年賀切手の発行開始
1991年
(平成3年)
ふるさと絵はがき、寄附金付お年玉付年賀切手の発行開始
外貨両替業務の開始
1998年
(平成10年)
7けたの郵便番号制の実施
2001年
(平成13年)
郵政事業庁発足
2003年
(平成15年)
日本郵政公社発足
2007年
(平成19年)
日本郵政グループ発足。日本郵政(株)、郵便事業(株)、郵便局(株)、(株)ゆうちょ銀行、(株)かんぽ生命保険の5社体制
2012年
(平成24年)
郵便事業(株)と郵便局(株)が統合し日本郵便(株)が発足。
日本郵政(株)、日本郵便(株)、(株)ゆうちょ銀行、(株)かんぽ生命保険の4社体制
2015年
(平成27年)
日本郵政(株)が東京証券取引所市場第一部に株式を上場
(株)ゆうちょ銀行が東京証券取引所市場第一部に株式を上場
(株)かんぽ生命保険が東京証券取引所市場第一部に株式を上場

1871年(明治4年)に東京~大阪間で官営の郵便事業が開始されました。これは前島密の発議によるものでした。前島は、大蔵省や内務省の官僚としての仕事をしながら、1870年(明治3年)から11年間、郵政の長として、郵政事業の育成に邁進し、その基礎を築きました。

「郵便役所」と「郵便取扱所」の設置

郵政サービスの窓口機関である郵便局については、1871年の創業当初は三府(東京・京都・大阪)に政府直轄の「郵便役所」が設置され、東海道の各宿駅には民間の協力で「郵便取扱所」が置かれました。その後、明治政府は全国の主要都市に官設の「郵便役所」を設置しましたが、財政が極めて不足していた当時の明治政府にとって、全国に「郵便役所」を設けることは難しかったのです。

郵便制度の普及を支えた「郵便取扱所」

そこで政府は、地元の名士(かつての庄屋や名主など)から自分たちの土地と建物の一部を無償で提供してもらい、その代わりに彼らを「郵便取扱役」に任命して準官吏の身分を与え、「公務」である郵便業務を請け負わせるという施策をとったのです。この結果、地域の名士の屋敷を拠点とする「郵便取扱所」が短期間のうちに全国津々浦々にまで広がり、わが国の郵便制度は急速な普及を遂げました。

「郵便取扱所」から「郵便局」へ
創業当初に設置された「郵便役所」は1873年に「一等郵便役所」に改称され、また「郵便取扱所」についても1874年に「無等郵便役所」となりました。その翌年には、すべての「郵便役所」は「郵便局」へと改称され、一等から五等に区分されたのです。

“普通” “特定” “簡易”郵便局の誕生
その後、1886年に「郵便局」は三等級制(一・二等郵便局は国の直営、三等郵便局は地域の名士等から局舎の無償提供を受けた局)となり、1941年には等級制が廃止され、旧「一・二等郵便局」が「普通郵便局」へ、旧「三等郵便局」が「特定郵便局」へと改称・再編されました。その後、1949年には「簡易郵便局」(郵便局で取り扱う事務を地方公共団体や組合、個人などに委託して開設している郵便局)という制度が創設され、3種類の郵便局において、長らく郵政三事業(郵便・貯金・保険)の業務運営が行われてきたのです。

郵便局は、地域にとってかけがえのない物流・金融の拠点として発展してきており、郵便局の窓口では、主に「郵便(ゆうびん)」「貯金(ちょきん)」「保険(ほけん)」の3つの業務(仕事)を行っています。「郵便」窓口では、主に切手やはがきの販売、手紙や小包の郵送などを、「貯金」窓口では、お金の預け入れや引き出し、送金などを取り扱っています。「保険」窓口では、終身保険やがん保険、学資保険といった様々な生命保険商品を揃えています。

いかがでしたでしょうか。歴史を振り返ってみました。郵便局が提供する商品やサービスは、生活になくてはならないものです。そうした商品やサービスをとおして、くらしを支えるのが本来の郵便局の仕事です。

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