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【JPO試験面接編①】私が受けたP2ポジションのコンピテンシー面接とその質問内容全36問について

割引あり

JPO試験の面接について、これまで過去に外務省との2次面接、国連との3次面接の内容についてnoteにまとめていますが、今回のnoteでは私がJPO試験を受けていた時と同時期に受けた国際機関のP2ポジションの2次面接(コンピテンシー面接)について、実際に受けた質問内容と併せてその詳細を記載したいと思います。

JPO試験とは異なり、このポストは国際機関のウェブサイトから自ら応募し、筆記試験、2次面接、最終面接まで通った時の話になります。ただし、ポジション自体はJPO試験合格後に派遣されるグレードと同じP2レベルでして、且つ、2次面接、最終面接はいずれもコンピテンシー面接によるものでしたので、JPO試験の面接対策にも通ずるところがあるかと思います。そのため、今回のnoteでは「JPO試験面接①」と題して、私が過去に受けた国際機関P2ポジションの内容について記載することで、実際にJPO試験で国連・国際機関側と面接対策を考える方の参考にしていただければと思います。実際にこの面接の内容は、私が受けたJPO試験3次面接(国連側との直接の面接、WFPやICAOなどを受ける方によっては2次面接)にも通ずるところがあり、どういった聞き方をしてくるのか、コンピテンシー面接では何を聞かれるのかなど、参考になるかと思います。

このポジションにおける選考は書類選考→2次面接→最終面接となっており、2次面接では主にコンピテンシー面接、最終面接ではコンピテンシーとポジションに関するより詳しい内容について問われました。このnoteでは、2次面接について記載し、次の「JPO試験面接②」のnoteで最終面接について書きたいと思います。

まず2次面接で実際に聞かれたことについて、以下の3つについて、今後JPO試験を受けて国際公務員を目指そうと考えている方に残したいと思います。

  1. 面接人数、所要時間、面接の流れ

  2. 面接で聞かれた内容

  3. 面接の返答に関するアドバイス



1.面接人数、所要時間、面接の流れ

2次試験は1対1の面接でした。相手は応募した組織の人事担当官で、その方とコンピテンシー面接を2時間にわたって受けることになりました。面接の流れとしては、最初に面接官からこの面接の趣旨を伝えられ、その後1問1答の形式で面接が進んでいきます。回答によってはさらにその内容を深堀する形で質問を返されたりすることもあり、最終的には合計で36問もの質問を受けました。しかし、ただ無秩序に質問を受けていたというわけではなく、そのポジションのTORに記載されている以下8つのコンピテンシーに基づいて質問を受けることになりました。

  • Adaptability: Adapts quickly to change and easily considers new approaches

  • Client orientation: Considers all those to whom services are provided to be “clients” and seeks to see things from clients’ point of view.

  • Collaboration: Develops and uses collaborative and cooperative relationships to facilitate work goals, promote cooperation, build networks

  • Communication: Communicates clearly by conveying information and ideas through a variety of media to individuals or groups.

  • Initiative: Initiates prompt, independent action and accept responsibility, within own sphere of influence, to deliver outcomes and accomplish objectives.

  • Integrity: Maintains and upholds social, ethical, and organisational norms and values.

  • Knowledge management: Continuously develops and update professional skills, knowledge or competence, and to assimilate and apply new job-related knowledge and information in a timely manner.

  • Diversity: Being sensitive to and adapting own behaviour to accommodate differences found in diverse work environments, around multiple aspects like cultures, nationality, gender, religion, belief, with the ability to interact effectively to inclusively people from diverse backgrounds.

2.面接で聞かれた内容

では、私が面接で聞かれた内容全36問について順に記載したいと思います。2時間もの面接だったので、合計で36問も質問を受けることになりましたが、最初の自己紹介や志望動機を除いて、どれもコンピテンシーを問う内容の質問でした。
私がどのように答えたのかも一部記載していますが、回答については別noteで改めて全部を載せたいと考えています。

1.Please tell me what you do now and at work.
一番最初は自己紹介からでした。これは定番中の定番ですね。

2・Why do you apply for this position?
続いて志望動機を聞かれました。これも定番です。

3・In terms of "Communication", have you ever presented information to a group of people or presented ideas formally to other people?
3問目からコンピテンシーに関する質問が開始となりました。まずはcommunicationのコンピテンシーからでした。不特定多数の人々に対して発信したことのある経験、カンファレンスのマネジメント、或いはミーティングを取り仕切った経験などを話しました。

4・Is there anything to improve your communication skills?
3の回答ののちに聞かれたのが、今後のcommunication skillsを鍛える策についてでした。ここは、トレーニングを受ける、チームや上司からフィードバックをもらう、など答えました。

5・ How did you get your feedback about your communication skills?
4の回答でチーム・上司からのフィードバックについて触れたため、どのようにフィードバックを受け取るのかという質問を受けました。もちろん、受け取り方だけを答えるのではなく、それをどのように活かしてcommunication skillsの改善につなげるかを答えるようにしました。

6・Have you ever presented your information and ideas at the meeting or to colleagues at your organization?
さらに5の回答を深堀され、そうした培ってきたcommunication skillsを使って、組織内で自分の考え方や情報を会議や同僚に伝えた経験があるか問われました。私は、組織の内外問わず様々な会議やカンファレンスなどを通じて自分の考えや情報を伝えてきていると回答しました。

7・How did you prepare and how did you get yourself ready for the meeting?
6の回答から、さらに、どのようにして様々な会議やカンファレンスに向けて準備をするかを聞かれました。私の場合、視覚的に伝わる資料を作成することや、事前にミーティングのアジェンダを送っておくことなどを挙げました。

以上までがcommunicationに関するコンピテンシーの質問となりました。
続いてintegurityに関する質問です。

8・Regarding the integrity, what do you think needed to be professional colleague? What steps do you take to ensure that you are professional worker?
Integrityに関する質問です。Professional colleagueが何を指すのかは人それぞれかと思いますが、ここでの回答はIntegrityをもって仕事をしているということを伝えれば良いので、組織のnormやregulationを理解して活動するといった旨の内容で回答しました。

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