見出し画像

ロードレースの種類を知ろう。

まずはハイライトを見ましょう!
と、言ってしまえば簡単ですが、そもそもそのハイライトもよくわからなかったりしますね。スプリント?山岳?総合?ワンデーレース?
その辺りを簡単に、本場ヨーロッパのロードレースを、わかりやすく解説したいと思います。

レースの種類

まずステージレースとワンデーレースとがあります。これは簡単。ステージレースは、所謂グランツール(ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ)のように数日間開催されるレース。ワンデーレースはその名の通り、1日で終わるレース。世界選手権や各国ナショナル選手権なんかもそうですね。こういう1日で終わるレースは、同時にアマチュアや一般人が参加出来るイベントも多数。お祭りのようになっていたりします。



ステージレース

グランツールは概ね21ステージから成っていますが、それ以外はレースによって4日間だったり5日間だったりと色々。
全ステージ総合して1番速かった人の勝利、なので、各ステージで1位にならなくても全ステージでそこそこ速ければ総合成績で優勝できます。でも上位でゴールするとボーナスタイムといって、数秒のアドバンテージを貰えるので、勝つ意味ももちろんあります。さらに賞金も順位によって違いますね。
そしてここで呼び方での混乱もあるのかなと。ステージ優勝って呼び方。優勝っていうと勝った感じは確かにするけど、総合優勝とかもあるし何やそれ?ってなりませんか?初めは僕もなりました。ステージと付くのが重要なので、ここではステージ優勝というと、ステージレースの1つのステージで1番ゴールするのが速かった人、と認識して頂ければ。

各賞

で、このステージレースは総合成績だけではなく、レースの途中とゴールで設定されたポイントを集めて、そのポイントを稼いだ人にも総合優勝とは別に賞が与えられます。このポイントも、スプリントポイントと山岳ポイントとあり、スプリントポイントの賞をポイント賞といい、山岳ポイントの賞を山岳賞といいます。この辺りが若干ややこしいですね。まあでも名前の通り、平坦系にポイント振り分けられてるのがスプリントポイントで、山岳、登坂に振り分けられているのが山岳ポイントってこと。ただ、平坦コースに登坂があったらそこに山岳ポイントがあったり、山岳コースにスプリントポイントが振り分けられたりしてます。まあ大体低めのポイント配分になってますが。

その他の賞

ヤングライダー賞は、25歳以下で1番速い人、敢闘賞はそのステージ及び大会通してレースの展開に影響を与えた及び積極的に動いた人(結構抽象的)、チーム総合優勝(ここでは詳細割愛)、近年は逃げ賞、フェアプレー賞、中間スプリント賞などがあり、レース中盤のマンネリ化を防ぐ働きもあるようなので、見ていて飽きない展開にしようと主催者側も知恵を絞ってます。
はじめのうちは総合優勝、ポイント賞、山岳賞、将来的に総合に絡んでくるであろうヤングライダー賞辺りに注目するといいかなと思います。


ワンデーレース

その名の通り1日で終わるレース。クラシックとかモニュメントとか、世界選手権とかオリンピックとか、そういったものはすべてワンデーレースです。

選手権大会

世界選手権やナショナル選手権、大陸選手権、オリンピック等はわかりやすいですね。その地域及び大会での優勝者を決める。山岳とか平坦とか関係なく、その日1番速い人が優勝です。ここでややこしいのは、世界選手権の為にナショナル選手権や大陸選手権を辞退したり、他の選手に勝たせたり、等あるので、その日勝った人がその国、地域で1番速いと言えないところ。でもレースはレース。弱い人は勝てないので、強いことは確かですね。それぞれの選手権ではロードレースと個人TTで別れているところは注意。
TTとはタイムトライアルの略で、一人で走って、その中で誰が1番早いかを競う競技。前述のステージレースでは近年、このTTでの結果が総合優勝にかなり影響しています。

クラシック

ワンデーレースの中でも歴史あるレースをそう呼びますが、基準は特になし。比較的新しいレース、ストラデビアンケもクラシックを名乗ってますし、何なら一部の選手からはモニュメント(後述)に入れてもいいんじゃないかと言われてるくらい。
ベルギーとかには古いのにクラシックと呼ばれてないレースもあるので、まぁとりあえずワンデーレースは選手権以外はクラシックと覚えていても差し支えないかも。

モニュメント

クラシックの中でも歴史が長く、格式の高いレースをモニュメントと呼び、5つあるので5大クラシックなんて呼ばれたりもします。
ミラノ〜サンレモ、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ〜ルーベ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、イル・ロンバルディアです。
この5つはグランツールに匹敵する位の名誉及び大会規模及び難易度となっているので、この中のレースを1つ勝つだけでも最強の称号の1つを得たと言っても過言ではないです。この5つのレースをすべて制覇した人は歴史上3人のみで、1番最近のでも50年ほど遡らなければならないという、グランツール制覇よりも難易度が高くなっています。これは選手にも向き不向きのレースがあるというのと、やはりグランツールの方が目標にされやすいというのも1つの要素ではありますね。


ステージレースとワンデーレースでロードレースは出来ている。

この2つの違いを覚えていたら、それだけで観戦がわかりやくなるのではないでしょうか。今見てるレースがどの種類なのかで、どういったチーム、選手が勝つのか、一つの指標にもなります。みんなで見よう!ロードレース!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?