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61歳、還暦の年を振り返る

61歳になってしまった

1年前の2月12日、60歳になりました。家族に還暦を祝ってもらい、3月には職場を定年退職しました。色々迷った結果、再任用は希望せず「非常勤教員」として週4日勤務で働き続ける道を選びました。幸い、以前勤めていた高校に配属していただき、新しい立場に戸惑いながらも恵まれた環境で働かせていただいています。そして、あっという間に「還暦」の年ともお別れです。

還暦の1年間を振り返ってみた  

2月 

【60歳になる】夫と子供たちに盛大に祝ってもらい、とっても幸せな気持ちになりました。「歳をとるのも悪くない」と初めて思いました。

【絵本の翻訳をする】ミュージシャンで絵本作家、さくまひできさんの絵本「さよならゆうれい君」を英訳させていただきました。義理の妹がマネージャーをさせていただいているご縁です。楽曲「さよならゆうれい君」を元にして、さくまさんが創作された絵本です。「もり塩」「あの世、この世」「お経」などを、絵本の雰囲気を壊さないで英訳するのは本当に難しいと思いました。全国通訳案内士の資格取得を目指して日本の文化や宗教の勉強をしていたので、とても良い経験になりました。日本人の宗教観や死生観などについてもっと学びたいと思いました。

絵本の翻訳に挑戦!

3月 

【定年退職】「定年退職記念ひとり旅」と称して、3日目の朝には体調が良くなるという「三朝温泉」へ。温泉の蒸気が満ちたオンドルでのヨガ体験など、今までとはひと味違う温泉でした。

お世話になった木屋旅館

4月

【母を連れて高遠へ】高遠は祖母の出身地でもあります。満開の桜を期待しましたが、例年になく早い開花で、見頃は過ぎていました。それでも母との旅は楽しかったです。

満開の桜を見たかった・・・

【受験生になる】旅を終えると、新しい環境で働き始めました。それと同時に、本格的に全国通訳案内士の勉強にも取りかかりました。今年は3回目のチャレンジになります。今年は昨年度合格した「日本歴史」以外の「日本地理」「通訳案内実務」「一般常識」を受験します。筆記試験の3科目に加えて、二次口述試験の対策コースを受講しました。働きながらこれだけの講座を受講できたのは、コロナ禍で急速に進んだオンライン授業の
おかげです。

9月

【全国通訳案内士 筆記試験】例年8月中旬に行われる全国通訳案内士の筆記試験が、コロナの影響で9月26日に延期されました。自己採点の結果は「合格」。昨年度は、筆記試験に落ちたと思って二次口述試験の準備に身が入らず敗退しました。今年は合格を信じ、口述試験対策に集中しました。

10月

【出羽三山 丑年ご縁年】コロナの感染者数がやや落ち着いたところで、出羽三山を巡る旅に出ました。緊急事態宣言のため8月のツアーが中止となり、やっと実現したのです。今年は「丑年ご縁年」で、いつもの12倍のご利益があるとか。私自身丑年なので、是非訪ねたいと思っていました。羽黒山(=現在)月山(=過去)湯殿山(=未来)と見立てられたこの三山を巡ることは「生まれ変わりの旅」として古より信仰されています。還暦を迎えた丑年定年ガールとしては、何としてもお参りに行きたい霊山でした。この旅で生まれ変わり、今までとは違う視点でこれからの人生を楽しんでいきたいと思ったのです。

湯殿山の入り口

【非常勤教員続行か】非常勤教員は会計年度職員なので、毎年試験を受けます。迷っている時間もなかったので、とりあえず小論文を書いて申請しました。

11月

【全国通訳案内士、筆記試験合格!】口述試験2度目のチャレンジが決定しました。CEL、通訳案内士試験道場、Value English、DMM英会話など、良いと思う講座は全て受けて自分を追い込みました。

【時間講師はやめて東京観光ボランティアに申し込む】来年度の時間講師に申請するのはやめ、東京都観光ボランティアへ申請しました。やはり、心は通訳案内士に傾いているのでしょうか。

【受験断念か?】この月には大変なことが重なりました。義父の逝去、愛犬の病気の再発、自身の五十肩です。眠れぬ夜が続き、一時は受験を諦めようと思いました。  

12月

【全国通訳案内士、二次口述試験】日本に関するお題が与えられて英語で2分間スピーチをする「プレゼンテーション」、「逐次通訳」、外国人試験官を旅行者と見立て、ガイドとして問題を解決する「シチュエーション質疑」の3種類の課題が出されます。昨年度失敗したシチュエーション質疑はうまくいきましたが、「プレゼンテーション」と「逐次通訳」は自分としてはあまり良い出来ではありませんでした。ただ、楽しく面接官と会話ができたので悔い残りませんでした。

【愛犬を連れて伊豆へ家族旅行】夫、独立した長男と共に受験の疲れを癒しに伊豆温泉旅行へ。今回は、闘病中の愛犬へ感謝の気持ちも込めてのんびりとした旅にしました。旅行中に「伊豆」「下田」「ペリー」「日米和親条約」「富士山」など、全国通訳案内士試験口述試験のキーワードが次々と頭をよぎり、この試験に挑戦したおかげで旅の楽しみが増したと感じました。

富士山を望む

1月

【東京都観光ボランティアに採用決定】全国通訳案内士の試験の合否にかかわらず、ボランティアの経験しながらガイド経験を積みたいと思いました。

2月 

【全国通訳案内士、まさかの合格!】
○お世話になった予備校への報告会、祝賀会(オンライン)
○合格体験記作成    
○都道府県庁へ、全国通訳案内士登録証の申請手続き
○ 各登録団体が開催する新人研修会の説明会参加(オンライン及び対面)と決定

二次試験終了後は気が緩んで廃人の様になっていましたが、やるべきことが突然怒涛のように押し寄せてきました。一気に目が覚めた感じです。共に学んだ仲間とのネットワークもできて、何だか急に世界が広がったようでワクワクしてきました。

そして、とうとう還暦の歳ともお別れです。何だか特別感がなくなり、寂しい思いがします。コロナ禍の還暦でしたが、結構やりたいことができました。これも家族みんなが元気でいてくれるおかげです。16歳になる愛犬も治療を続けながら元気にしています。この状態が永遠に続く訳ではないことはわかっています。だからこそ、今できることに集中しよう・・・そんな思いを強くした1年間でした。



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