知人なしの土地で初めての起業

埼玉・神奈川・東京と生まれてからずっと関東で生活してきたのですが、3月14日から宮崎県の都城（みやこのじょう）市という場所に移住しました。
半年前に突然移住を決め知らない土地での生活を決めました。
今年（2024年）の5月1日に起業の予定です。
その経緯を語ります。

ベーシックインカムを求めて

毎月安定したお金が入ってくるとしたら、"自分にとってあまり大切ではないことに時間を費やさずに済んで嬉しいな"って素朴に思うじゃないですか？
そこでベーシックインカムという毎月国民に全員に決まった金額を配布するシステムが導入されている国を調べてみたんです。
そしたら試験的にはフィンランド・スペイン・カナダ・ドイツで導入されたみたいなんですが、本格的には実施されてないみたいです。

そこで日本で似たようなことしているところはないかなと思って調べたら、宮城県の七ヶ宿町（しちかしゅくまち）という人口の少ない町でベーシックインカムをしているとの情報が。
七ヶ宿町に移住する起業目的の人に月20万円を3年間支給しつつ、車両や住居も支給するという大盤振る舞いです。
住居に関しては毎月3万9千円を20年払うとその家と土地が貰えるみたいなので合計936万円で家と土地を買えるというわけですね。
本来のベーシックインカムは死ぬまで支給するシステムなので少し違いますが、それでも車と毎月20万円を3年間も貰えたら労働時間を減らせますね。
ただ欠点として地域おこし協力隊というものに参加する必要があります。
まずは見てから考えようということで七ヶ宿町へ下見に行くことにしました。

宮城県七ヶ宿町へ

昨年の8月に旅行してきました。
レンタカーを利用しスーパーやコンビニ等しっかり下見してきました。
感想としては全然暮らせそうではあるけど、少し不便になるだけで特に大きな違いもなくワクワクしませんでした。
田舎のメリットをそんなに感じられなかったのでいったん保留にして他の移住支援も探しました。

移住支援制度

国の地方移住支援については、東京23区内からの移住で最大100万円（単身だと60万円）と引っ越し費用を考えるとあまりプラスにならないです。
でも起業支援金という制度があって、東京圏外か東京圏内だけど条件不利地域に指定されている市町村で起業する場合に支援金を最大200万円貰えます。
同時に申請できるので最大300万円が貰えます。
事業内容や引越し先の条件が合うならなかなかいい制度だと思います。

他には定住関連の補助金で何年間か住んだら新築が貰えるとか、賃貸の補助金とかリフォームの補助金があります。

そして宮崎県都城市の移住支援制度は令和5年度までに市に相談をしてから移住した世帯に最大500万円給付します。
まず一人で移住すると100万円でその場所が中山間地域と言って栄えていない地域だとプラス100万円の200万円、世帯人数が増えるごとにプラス100万円で
中山間地域に子供二人の家族が移住すると500万円貰えます。
自分が補助金を貰えるという点でも、移住者がどんどん増えているので起業しやすいだろうという点で都城市に行ってみることにしました。

人生初の九州へ

宮城県七ヶ宿町への下見から1ヶ月後、宮崎県の都城市に3泊4日旅行しました。
まず宮崎空港に到着するとフェニックスという、いかにも南国の植物ですといった感じの植物がそびえ立っていて「とんでもない異世界に来てしまったな」とワクワクしました。
特に中山間地域を回りましたが、車で10~20分ほどで都心部に行けるのでそんなに不便じゃない上に田舎の良さもあるという最高の場所でした。
食事に関しては牛肉・鶏肉・卵・お米もびっくりするほどおいしく感動しました。（うどんが柔らかくておいしいと知ったのは移住後）
人も穏やかでとても接しやすく、東京よりもゆっくり運転する人が多い、ボコボコの道もあるが広くて快適、物価が安い・・・
とても気に入ったので都城市へ移住を決めました。

リスクの低そうな選択

住む場所にこだわりがない人は、ベーシックインカムを導入しているところがあれば”本質的でないことに時間を割かない”という意味で理想です。
その理想に近いのが宮城県の七ヶ宿町が候補に挙がりました。
地域おこし協力隊に参加してその活動が楽しければ良いですが、楽しくないならそれは"単なるの労働"です。
そうなると人間関係をうまく築けるかとか七ヶ宿町に対して愛を持てるかみたいなところが分岐点になるかと思います。
リスクはかなり高いだろうなと感じます。

他へ移住する場合はそこまで支援が手厚いわけでもないので、支援金目的での移住というよりは今と違う環境で生活してみたい人が利用することになるかと思います。

価値ある時間をいかに増やすか

まずは住宅について
コスパという点においては新築の購入は最悪だと思います。
もちろんそれを分かった上で、日々の生活が楽しくなるから買おうという人はいいと思います。
古民家購入という手もありますが、親戚や知人から譲り受けるのが良さそうです。
個人的には、お年寄りで広い家に一人で住んでいる方と一緒に住めたらお互い嬉しいから良いなと思っています。
住宅にこだわらないという選択で数千万円浮かせることができる可能性がありますね。

次は生活環境について
車での生活なら交通は重要だと思います。
運転でのストレスで疲弊したら物事を楽しむ元気がなくなってしまいます。

あまり聞きませんが景観や音の刺激も重要です。
東京のように光や音の刺激が多かったり街並みがごちゃごちゃしていると知らず知らずに疲弊するので地方への移住を考えてみてもいいと思います。

そしてそこに住んでいる人たちのタイプが自分にあっているか、馴染みやすいかというのも大切です。
東京のとある場所で住んでいる時は、店員さんやすれ違う人が本当に合わないなと感じていたので地味に疲れました。

今後は移住生活や起業に関する話をしようと思います。
いずれ自分もやりたいとか興味ある方はぜひ読んでください。