見出し画像

未来志向の超軽量天井材、「かるてん®」とは

1995年に発生した阪神・淡路大震災から28年が経ちました。
また、2011年に発生した東日本大震災からも12年が経とうとしています。

開発のきっかけ

天井の脱落・落下被害が大きかった東日本大震災以降、「安全な天井」が強く求められるようになっており、その声に応えるため、「V-Lap®」を活用した軽く、割れにくい天井材の開発を2012年にスタートしました。また、吸音性・断熱性にも優れている天井材となります。

V-Lap®とは

マットレスなどに使われている反発性の強いポリエステル製のタテ型不織布です。
通常の不織布と異なり、繊維がタテ方向に並んでいることで、反発性が高く、断熱性や吸音性にも優れた軽量素材なんです。そのクッション性の高さから敷布団や電車のシート、自動車の吸音材などに採用されています。

かるてん®の開発

「かるてん®」は、「V-Lap®」を基材とし、両面を不燃素材のガラスクロスで覆いプレスしたものです。

天井材として流通させるには、不燃認定を取ることが不可欠なため、天井材に必要な剛性や、断熱性、吸音性を両立させることがむずかしく、最適な製法にたどり着くまでに、開発チームはかなり苦労を重ねていました。
天井材としてポリエステルを使いながら不燃認定を取ったのは「かるてん®」が業界初です。

「かるてん®」の重さは700g/㎡。一般的な石膏ボードの約1/10という軽さで、カッター1本で加工できる手軽さや、型押しや型抜き、プリント加工で、デザイン性の高いオリジナルの天井材が作れる点も魅力なんです。

2014年に建築基準法が改正され、天井脱落対策の規制が強化されたのも追い風となりました。
「かるてん®」は繊維でできた新しい天井材です。そのため、天井材のみの提案では安全対策として不十分なため、天井材を留める下地材を含め工法の開発も行っています。

工法ラインアップ

お客様のニーズや用途に合わせた工法のラインアップをご用意しています。なかでも特定天井対策には力を入れていて、軽量天井から耐震天井まで幅広くご用意しています。

「かるてん®」は建築基準法で脱落対策が必要とされる大規模な天井を有する商業施設や空港、体育館などへの採用も広がっています。
建物をもっと安全にするため、これからも開発に邁進していきたいと思います。

工法ラインアップや施工動画なども掲載していますので、詳しくは「かるてん®」のWebサイトをご覧ください!
https://www.kal-ten.jp/


この記事が参加している募集