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『花束みたいな恋をした』の考察〜共感できる人と1ミリも共感できない人の決定的な違い〜

大ヒットの映画「花束みたいな恋をした」みてきました。本当は全く興味がなかったのですが…あまりにもヒットしているのと、TikTokでの私の投稿に対し『これ花束みたいな恋をしたやん…』とコメントが多くて…もはや義務感で無理やり仕事終わりに観にいってきましたYO🥺

※以下若干のネタバレ含みます

●ざっくりストーリー「よくある23歳のすれ違いがメイン」


主人公は大学生の菅田将暉「麦くん」と有村架純「絹ちゃん」が終電を逃して出会うのですが、同じ趣味であるサブカルで意気投合。付き合ってから1年経ち、大学卒業をするも、ふたりとも就活もほぼしていなかったため「夢を追いかける!」などとキレイ事を言いながら結局"フリーター"に流れ着き、流石に親もうるさいしで、適当な会社に就職するものの…徐々に2人の距離が広がり、5年付き合ったけどやっぱり別れるって話です。

「仕事を頑張りたい、仕事は大変であって仕方のないもの、昔の趣味はもう興味がない」麦くんと「仕事でもやりたくないことはしたくない、好きなことを仕事にしたい、まだサブカルが好きだし麦くんと共有したい(けど多分浮気してる)」絹ちゃん、よくある大学卒業後のすれ違いをメインに描いています。

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●「少し変わってる私」に酔ってるふたりの不気味さ


他の方の考察でもよく見かけますが、このふたりって、至って普通の人間なのに『サブカル分かっちゃってる、少し変わってる私たち』への陶酔がすごくて見てられないんですよね…出会った頃の2人はサブカル好きで、いつも一緒にいる時は好きな作品だのアーティストだの本だの「タイトル・固有名詞ばかりは喋るけど、全くそれ以上の深い話はしない」んですよね。


一見地味で清楚な絹ちゃんのネイルがいつもオレンジだったり、尖ったブルーのワンカラーなのが、全てを表してますよね・・・普通ああいうアースミュージックアンドエコロシー系女子は、オレンジのネイルなんてしないです。あのビビッドで服装な不釣り合いなネイルの色に『少し変わった自分でいたい、でも結局極めて普通』な彼女の現実が現れているんですよね。

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しかも彼らはいつもふたりで"サブカル"を鑑賞した後、『あ〜〜やっぱり良いよな〜』『良かった〜〜』と悦に入るだけ、何が良かったのか、逆に何は良くなかったのか全く語らないんですよね。

つまり「人と違うサブカル好きな、サブカル分かっちゃってる私たちってイケてる」に酔ってるだけなんですよね。 
この薄っぺらさに、一種の気持ちのわるさと居心地のわるさが半端ないのが前半1時間ほど続きます。


●本人達は「大恋愛」でも他人にとっては「石ころ話」だと証明された


映画を観終わった後、私は頭を抱えました。

「どうしよう…めちゃつまんなかったし、1ミリも共感できなかった…」と…

いや逆に共感できないけど、なんかエモくて有村架純が可愛くて、菅田将暉の世界観に鬼ハマりだったから人気が出たのか…?他に人気の映画がなかったから良かったのか…分からない…と思いました。

こんなにエモい今っぽい映像で、人気のキャストが演じているのに『壮大な無駄に長いMV、しかもカラオケで流れてるような空気みたいな恋愛物語』を見させられている、と感じてしまったのです。

逆に言うと『こんなに豪勢な映像にしたとしても、所詮"他人の普通の恋愛話"なんて石ころみてる気持ちになるんだな』を証明してくれたなと、新しい発見というか確信が得られて良かったな〜と…
(性格悪いかもしれないけど、コレが素直な気持ち)


ただ、ひとつ分かったことがあります。

もしかしたら…
この映画みたいな恋愛を過去にしてきた人、
麦くんと絹ちゃんみたいな関係のカップル達は

死ぬほど共感してしまい『これだよ!この悩み!!』みたいに心を震わしているのかもしれないと…


●これは"正統派の恋愛強者たち”が自身の恋愛物語を大肯定できる映画なのだ


確かに、インスタのストーリーで映画の半券写真とともに「めちゃ良かった!!」「感動した!!!」と投稿していた友達達は、みんな

『長年の恋人がいて、もう別れたor今も付き合っている』

所謂”正統派の恋愛強者たち”が自身の恋愛物語を大肯定できる作品なんだと、26歳独身女の私は気づいてしまいました。

そうなのだ。。。

きっと私がこの映画に1ミリも心が動かされなかったのは、、、

私が「5年も付き合っちゃう長年の恋人」だったり「ファミレスや駅から徒歩30分ボロアパートで育む、チープだけどエモい恋愛」「就活もほっぽりだしちゃうほど、彼氏にのめり込む本能」みたいな経験がなかったから、、
共感できないのかもしれない…

つまりこの映画に共感できなかった人たちは
『麦と絹のような正統派ご長寿カップル』
の経験を積めず大人になってしまった

もしかしたら「悲しいオトナ達」なのかもしれない…と…

つまり作品に罪はなく、共感できない我々が、知らない世界、知ることが出来なかったけど、知らなくても良かった世界を見せられていただけなのかもと。

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※ただ言っておきたい、
悲しいオトナとは書きましたが、
これは決して後悔でも嫉妬でもなく『恋愛観と過去の違い』なのです。



●『学生時代から長年付き合っている恋人=恋愛強者』なのか?


よくみんな言いますよね
「学生時代に付き合った恋人と社会人になってもずっと付き合って、結婚できるのが理想」「学生時代や職場の同期と結婚できた人こそ恋愛の勝ち組」と。

でも本当に本人達は「私たちは理想のカップル」だと感じているでしょうか?

実際に本作では、まさに理想的な出会い方をしたり、趣味も身体の相性も(コレは恐らく)ぴったりで、一緒に同棲なんてしちゃってオシャレな家に住む。
でも、ふたりはそれぞれの成長や価値観の違いにぶつかり「2人で一緒にいるのに、寂しい、別れたい」と結末を迎えてしまうのです。

つまり私が何を言いたいかと言うと

『恋愛が充実してて、羨ましく見えるあの子も実は悩みを抱えてたり、思っているほど幸せじゃなかったり、
実はあなたとそんなに変わらない』

が現実なんだよと、伝えたいのです。


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SNSが広まった現代では、嫌でも友達や他人の「恋人」や「恋愛」が目に入ってきてしまいます。

『あの子はあんな素敵な彼氏がいるのに…私の彼氏よりハイスペでいいな…私は恋愛なんてしたことないのに、周りの子はいいな…』

なんて他人を羨ましく思う気持ちは分かりますが、全部あなたの妄想のしすぎです。


街で見かけるエモい下北住んでそうな可愛らしいカップルだって、もしかしたら・・・

昨日Tinderで出会って、その夜に一発やっただけの「即席3日限定カップル」かもしれないし、長年付き合ってるステキ彼氏がいる美人な同級生も、実は2人の関係が冷めきってたり、彼氏が突然仕事を辞めて将来へ不安を抱えてるかもしれない。

みんな"キレイで映える恋愛"しか見せないんだから、必要以上に不安になったり羨ましがるのは時間の無駄です。

だからこそ、
今の恋愛に満足できてない、もっと恋愛を楽しみたいと思っている皆さんは、ぜひ他人を眺めてるだけでなく、行動してください。

他人をムダに羨ましがるだけでは、あなたの人生は何も変わりません。

私は恋愛は自分から動いたもん勝ち、楽しんだもん勝ちだと思ってるので、ぜひ私のnoteに前向きに踏み出してくれる人がいたら嬉しいなと思います🥺


そのために心構えや必要な行動は、私がTwitterやnoteでジャンジャン発信していくので、ぜひ興味がある方はフォローして行動してみてくださいね!!

それでは、みんなが恋愛を楽しめる、花束みたいな人生を送れますように。

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