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交換日記、演劇界、家のおいしいごはん

梅雨明けしたね! ベランダ用にプールを買うかどうか迷ってます。
38歳最後の日! 俳優の山脇唯です。交換日記わくわく。

・交換日記の思い出

わたし交換日記ってけっこう大きくなってからもやってて、19、20歳の頃、「まひこ」っていう、専門学校で仲良くなった女の子とやったのが最後かな。
当時、恵比寿のモンベルあたりに「ストック」っていうカウンターだけの喫茶店があって、マスターに頼んで交換日記の受け渡し場所にしてもらって(マスターがノート預かってくれてた)。
まひこが「シャガールみて泣いてしまったヨ」って書いてて、「うお〜絵をみて泣くのか〜」って憧れたの覚えてる。
(大学で、謎のカメラマン志望の男とも交換日記してたかもしれないけど、それは記憶から消したいから、まひことの交換日記が最後ってことにするわ。なんか思い出しちゃった)

あと中学の時に、アクちゃんっていう、毎日一緒に帰ってずーっとおしゃべりしてそれでも飽き足らず手紙書いて、っていうとにかく話の合う女の子がいたんだけど、そのアクちゃんがアキちゃんって子と急接近的に仲良くなって、わたしに内緒で2人が交換日記をはじめたっていう思い出があるよ。

わたしは気づきつつ知らんふりしてたんだけど、アクちゃんがうっかり
「あ! 教室にノート忘れた!」
って2人で渡り廊下歩いてる時に言って。
「なにそれ? なんのノート? そんなに大事なん?」
ってつめたら、アクちゃんも「やばい、あわわ」ってなってて、いっそうムカついて。
「交換日記すんのは勝手だけどコソコソしてんじゃねーよ!」みたいな。
「隠すんだったらとことん隠し通せよ! ぬるいんだよ!」みたいな。
結果、アクちゃんともアキちゃんとも気まずくなったんだけど、
日にち薬で、卒業するころにアクちゃんが手紙くれて、また喋れるようになったんだよな……

というのを思い出して。
「わたしアクちゃんのこと本当に好きだったな~~!」
って十数年越しの感情に気づいてしみじみしてしまった。
当時、かっちょよさめな男子とかちょっとつきあった先輩とかを「好きな人」っていう設定にしてたけど、多分一番好きだったのはアクちゃん。
アクちゃんを笑わせるのが幸せだったし、アクちゃんから「あんたすごいよ!(ちびまるこちゃんのフロウで)」って言われるのが至上の喜びだったのよ。アクちゃんとだったら何時間でも喋れたもん……

元彼を思い出して泣くことって本当にないんだけど、大好きだった女友達(特にもう会えないひと)については永遠に胸が痛むよなーってちょっと思った。
彼氏は上書きされてくんだけど、女友達はみんな別名で保存じゃないですか?

演劇界についてっていえるほど全体のことを見る余裕がないわたしはわたしのことについて書きますね。

8/2にやる予定だった「すいているのに相席」が公演中止。時期未定の延期になりました。
それが決まったときは、一瞬めちゃくちゃ捨て鉢な気持ちになりかけた。
大好きな外でのごはんも、美容院も、映画も、いろんなこと我慢してこれたのは「無事に公演をやるため!」って思ってたからで、それがなくなっちゃったんだったら、もうどうでもよくない? って一瞬ほんとに思った。
もう舞台なくなっちゃうんじゃない? ってよぎって「あ、これは本当に別の仕事を探すほうがいいのかも?」って考えも浮かんだし。
いまのわたし「ああ、ここは公演できたんだね、あ~よかったね!」って羨ましさが先にたって、よくない見方しかできなそう、って思って、行くつもりだった舞台のチケットもとらなかった。
そしてほんとに一瞬だけ
「じゃあなんのためにこの先、ずるずると生きながらえるのかね?」
って思っちゃった。危なかった。

並行して、ミクロコスモス舞踊研究所のオンライン発表会用にダンス作品の稽古をやっていたんだけど、ソロで作品撮りをしている最中に(トップの写真はそれ)
「た、た、魂が、舞台に立ちたがっているぅ!!」
って感じになって「コロナ禍」ってのに突入してから初めてくらい大泣きした。一人で踊りながらウエウエ泣いた。

「こんな時代だから、舞台公演はできないけど、別の方法で!」
というのは、頭の部分、脳みその整理のしかたで、
気持ちの部分の
「わたしは求める。拍手を! 笑いを! 喝采を!!!!」
というのは全然消えなくて、その消えなさを無視したら心が壊れるんだな、って思った。

この先どうなるかはわからず、もしかしたらめちゃくちゃ色々変わっていって、わたしもそれに順応していくだろうし、それは進化だけど、今じぶんがどう思っているか、その是非を問う前に、ジャッジをする前に、ただ思っていることを認める時間がわたしには必要。
テクノロジーが進化して、なんだってスピード感が求められるけど、昭和生まれのマインドにその速度、はやいんだわ! って。
こんな変化、気持ちがついてこないのなんて当たり前じゃんね。

メンタルのケアって、わかってても後回しになるんだな、って自分の身をもって実感したです。梅雨も長かったしねえ。


・家のおいしいごはんについて

自分でも料理しようかな〜と思うようにはなったんだけど、いぜん「週末のパパ料理」みたいなのしかつくってない(スパイスから作るカレーとかキムタクやフミヤがつくりそうなやつ。これ偏見だね)。
日常のおいしいごはんはマーシー(我が家のシェフ)まかせ。

最近のヒットは「豚肉ときのこと茄子のさっぱり炒め」です。
朝ワイドショーのお料理コーナーみて
「これおいしそう」
って、ざっくり覚えてつくってもらったんだけど、お素麺のおかずにぴったし。
とうもろこしのハーブバターいためもおいしかった!
とうもろこしを、バターと「イタリアンハーブミックス」でいためるだけなんだけど、最高よ。

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↑笠原シェフのレシピで、豚バラ肉の角煮風っていうのもやってもらったけど、それもおいしかったよ。豚バラを巻くの。
マーシーのおすすめレシピサイトは「しろごはんドットコム」だって。

あと、レシピの参考にはならないけど
Netflixの「シェフズ・テーブル」とか「ストリート・グルメを求めて」とか見て、たまに泣いてる。女性シェフの回が特に好き。
「『おいしい、おいしい』って食べてたのに、シェフが女だとわかった途端に態度を変える評論家がいた。だから厨房を席から見えないようにした。そんなことで判断されたくないから」
って話す人がいたりする。マジかって思うよね。

ネトフリのドキュメンタリーいいのいっぱいあるよね。「13th 憲法修正第13条」「トランスジェンダーとハリウッド」とか。

最近みた映画は(家でだけど)「劇場」と「寝ても覚めても」です。
話の本筋とは関係ないけど、街行く人がマスクしてないだけで「こんな時代もあったね」な気持ちになるね。これからのフィクションは2020年をどう描いていくのかな?

ドラマは「MIU404」がちょーおもしろいね! 綾野剛のこと大好きになったわ。

あとさー関ジャニの大倉くんってかっこよくない? ずっと横山(と書いてヨコって読んでね)が好きだったんだけど、最近大倉くんの関西弁が好きで。シニカル関西弁。録音して聴きたいくらい好きよ。

と、最後はすっごく交換日記っぽいことを書き散らして、つぎにまわします。めーちゃんよろしく〜〜。



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