見出し画像

「いってらっしゃい」とあなたが見送ってくれる朝に、今だって励まされている。



「みっちゃん、いってらっしゃい〜〜〜!」

「出掛けるね」と声をかけると決まって玄関まで追いかけてきてくれて。
大きな窓のついている家で、窓からひょっこりと顔を出して
私の姿が見えなくなるまでぶんぶんと手を振り続けて見送ってくれた。

3年ちょっと前のあたたかな記憶。
その頃、私は大学生でシェアハウスに住んでいてあなたと出会った。

素敵なあなたに愛をこめて。書いたお手紙。

画像3


最初は家賃の節約のために暮らしはじめたシェアハウスで、
一緒に過ごしていくうちにお姉ちゃんのような存在になった。

サークル2つの掛け持ちに、アルバイト、週5で活動するゼミ、
自分に自信がない私は、毎日必死に駆け回っていた。
だから、あなたと仲良くなるまでシェアハウスには寝るために帰るくらいで。

「みっちゃんがどんなに自分のことを嫌いな時でも、みっちゃんのことが大好きだよ」

いつだったのかな。いつとかではないのかも。
私が自信を無くしたときにあなたはいつもそう言ってくれた。

毎日毎日会議して悩んだゼミで全く歯が立たなかったコンペ終わりの夜。
漫画みたいに(自分ではそう思った)面白いくらい裏切られた失恋。
社会人1年目、大失敗をしてどうしようもなくなって逃げ出したくなった時。

いつも私以上に私を信じてくれていた。

明日、ゼミに、会社に行きたくない!とどんなに思っても、そんな度胸はなくて、行くしかなくて。

どんなに重い気持ちを抱えたままでも、
「いってらっしゃい」と見送ってくれるその笑顔で気持ちが少し上向きになった。

帰ると食べきれないくらい大量の料理と一緒に待っていてくれてね。甘やかされていたなあ。

いつも重いほどに伝えているけれど大好きでしかたない。

今は一緒に住んでいないけれど、
LINEであなたから送られてくる「いってらっしゃい〜」の文字で
あの日々の愛おしい朝を思い出す。


最近の手紙のやりとりで、こんなことを書いてくれた。

画像3

全部全部、
あなたが私にしてくれたことをお返ししているだけで。

大好きでしかたなくて憧れ続けているあなたに少しでも追いつきたいし、
私ももらった愛を返せるようになりたい。

嬉しい!これからが楽しみ!
と言ってくれるその言葉に恥じないように、
これからも全力でやりきっていきたいな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このnoteは、「素敵と言わずに素敵を伝える手紙」というテーマで、"私の大好きな素敵さん"について書かれたものです。
我々「手紙の企画」は現在、みなさんの思い浮かべる「素敵さん」へのお手紙を募集しております。

忙しなく過ぎていく日々の中で、つい置き忘れがちになってしまう自分や相手への気持ちを、ペンと便箋と共に、一度一歩深く考えてみませんか?
こちらのnoteを招待状として、皆様にお届けします。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?