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上司より同僚を大事にしたほうがいい。たぶん

会社員で、思ってもいなかった異動や配置換えをされた経験がある人は、上司よりもむしろ、同僚に評価してもらえなかった可能性を考えたほうがいい。

仕事はそつなくこなしていたし、大きな失敗もない。上司との関係も良好だった。なのに、部署内での担当をころころ変えられたり、よくわからない新規プロジェクトなどに「飛ばされた」経験があるという人、いるでしょう?

そんな人たちには、ある共通点がある。「上ばかり見ている」のだ。

かねてから、こっそりひっそり主張しているのだが、会社員は「上司に面と向かってできない物言いを、同僚や部下にすべきではなく、上司には部下や同僚に注意するのと同じ勢いで意見すべき」である。

僕自身、2000年の「超氷河期」に学校を出ているので、就職(転職)することの難しさは身にしみて知っている。だけど、だからといってひたすら会社に従うだけでは出世できないし、ストレスがたまる。クビにならないようにとビクビクしていても、きっと仕事はうまくまわらない。

そもそも、上司に意見したからといってクビになることなど、まずない。

にもかかわらず、マンガやドラマで描かれる「お前なんかクビだーっ!」とイメージが強くあるせいか、「上司を怒らせるとクビになる」と思い込んでいる人がいる。繰り返すが、そんなこと日本ではまず怒らない。

だから、上司の顔色をうかがうことにエネルギーを使うくらいなら、同僚や部下との関係を良好にすることに注力すべきだ。

上司ひとりに嫌われて他の部署に飛ばされる可能性よりも、同僚や部下に嫌われた末に、個人面談で上司に「あの人と一緒に働きたくない」と訴えられ、配置換えになる可能性のほうがずっと高いからだ。

会社ではチームワークが重んじられる。同僚に嫌われたら終わったも同然だ。同僚が上司に「あの人と働くのはイヤだ」と言ったとする。上司は「少し仕事ができるヤツ1人」と「まあまあ仕事ができるヤツ3人」のどちらかを選ばなければならなくなったら、たぶん後者をとる。1人分の仕事を3人に振ることは、その逆ほど難しくはないはずだから。

だから同僚や部下は大切に。同僚や部下が不満を抱いているようなら、彼らになり代わって、上司にバンバン意見するといい。あなたの上司がまともであれば、自分の意見をちゃんと伝える部下こそ評価するだろう。

もう一度書いておく。予期せぬ配置換えや異動が多い人は、ときどきでいいから次の言葉を思い出してほしい。

上司にできない物言いを、同僚や部下にすべきではない。逆に、上司には部下や同僚に注意するのと同じ勢いで意見すべきである。

以上。

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