志布志市・潤ケ野校区コミュニティ協議会、加藤さんとめぐる地域の空き家探検 | 地域連携アドバイザー派遣②
2022年12月、潤ケ野校区コミュニティ協議会(鹿児島県志布志市)と、地域連携アドバイザー・加藤潤さん(NPO法人頴娃おこそ会副理事長)による、第二回目の意見交換が行われました。
◆はじめに
まずは、潤ケ野校区コミュニティ協議会・川崎さんより、前回のふりかえりと加藤さんの紹介から。その後、さっそく校区内の空き家を見て回ります。
◆空き家探検① 福島渡地区
まずは、潤ケ野校区・福島渡地区にある空き家へ。
◆空き家探検② 柳井谷地区
次に、潤ケ野校区・柳井谷地区にある空き家へ。
◆ふりかえりと質疑応答
空き家探検の後は会場へ戻り、加藤さんの講評と質疑応答へ移ります。
「空き家診断においては、①屋根および屋根裏・天井状態確認、②シロアリ被害、駆除の程度確認、③構造の強度確認の順に行います。
まずは一軒目の天井裏のシロアリ被害について。完璧な補修を目指すと、大変な労力と金額になりますが、構造の強度によっては、この先10年は保てるであろう程度に補強を行うという選択肢もあります。
次に、床の沈みについて。床が沈んでいることだけで家が駄目だと判断するのではなく、床下の木材のどこが駄目になっているのか、原因を特定することが重要です。床板を変えるだけで修繕できるケースも多い。
屋根においても、瓦のズレを直せば雨漏りがおさまることもあります。一度、屋根に上がってみて、原因を探ることが重要です」と加藤さん。
続けて、「空き家活用においては、地域においてゆるやかな使い方ができるのであれば、修繕も含め、挑戦する思いで進めていくと、案外、乗り越えられるものです」と加藤さん。
最後に、「住民の力で空き家活用を手がけるというイメージがピンとこない方々へ向けて」と、姶良市蒲生で空き家を改修し、コミュニティスペースを運営する『結庵』(むすびあん)について紹介していただきました。
「建築は、プロにお金を出してしまえばそれで完了しますが、自分たちでするというのも楽しいものです。また、作業はもちろん、みんなでお昼を食べるなど、交流の時間を楽しみに来る人も多いです。足を運んでくれた人を、労働力としてこき使うともう来なくなっちゃいます。その反対に作業が無さすぎても面白くない。その中間くらいの、作業も一生懸命するけど、プロの世界のように殺伐としていない、そんな空気感を大事にしています」と加藤さん。
結庵をはじめ、加藤さんが大切にする現場の雰囲気について教えていただきました。
最後に、川崎さんより、次回アドバイザー派遣最終回について。次回、第3回目のアドバイザー派遣は、いよいよ参加者みんなで簡単な改修作業に入っていきます。
そして意見交換の後も、空き家活用談議が続く、熱い空気感。回数を重ね、意見交換もより深まっていきます。最終回へと続きます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?