【エッセイ】なんやかんや包んで食べたら美味しかったです。
私は訳あってコドオジをしているが、二週間に一回の日曜だけ両親向けに料理をすることになっている。そうは言っても私のレパートリーはたかが知れていて大体餃子しか作らない。手際が悪いのか、キャベツとニラをみじん切りするだけで一時間くらい時間が溶けていく。そんな日常の一コマについて書いてみる。
私は餃子を包むのが下手だ。ちょっとでもゴロッとしたキャベツがあれば、そいつの角に皮を破かれてしまう。そのため念入りにみじん切りにする。時々ミキサーを使った方が早いんじゃないかと頭をよぎるけれど、母が「必要以上に水分が出るからミキサーは使わないで。」と言われているため、ひたすらみじん切りをし続ける。みじん切りをするのにもうちょっとだけ広いまな板が欲しい。どうしてもポロポロとまな板から細かなキャベツが落ちてしまい、それを私が拾い上げて再度みじん切りしていく。予めキャベツは何等分かに切り分けてからみじん切りにするべきなんだろうか。約400gのキャベツを一気にみじん切りするのはやはり悪手なんだろうな。しかしもうやってしまった。ここは覚悟を決めて切り刻むしかないだろう。しかしいつ頃終わるだろうか。まだニラ選手も控えている。ニラは予め適当な大きさに切ってあるので10分もあれば微塵になるだろう。やはりこのキャベツを切り刻まなければ…。
何、もう6時15分?? 既に45分くらい経ったのか。でも流石にキャベツ達も微塵になっている。もうちょっと細かくしたいところだけど、この大きさでも十分皮に包めるだろう。私はキャベツ選手をボウルに控えさせてニラ選手を登板させた。私はニラのみじん切りに入った。包丁の切れが悪い。研いでおくべきだった。でも料理の前は勉強会に参加してたしな。この切れの悪い包丁で頑張ろう。といってる間に充分細かくなっていた。ニラは元々細いのでキャベツと比べると時間はかからないな。私は塩を小さじ1杯とり、キャベツのニラにまぶして水気をきった。ボウルにさらに移し替え、ひき肉や調味料を加えてよく混ぜた。ここまで長かった。後は包んで焼くだけだ。
あれ? なんでこの皮の形、丸じゃなくて四角いんだろう? あっ、シュウマイ用だ。
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