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【エッセイ】リモート飲み会

昨日は久々に同期との飲み会に参加した。正確に言うと途中参加で、しかも私だけリモートでの参加だった。抗うつ剤を飲む様になってから、アルコールがある場所は出来る限り避けている。また、同期は横浜・川崎に集中しているが、私は千葉県民のため足を伸ばすのはとても面倒くさい。そんな訳で、私だけでリモートで参加してみた。
「おー、てふなむ、ひさしぶり!」
私を誘った同期が声を掛けてくれる。
「えっ、てふなむいるの?」
「おっ、マジじゃん。おひさー。」
久しぶりの同期の顔ぶれに私も心が躍る。私も声をかける。
「おー、⬜︎⬜︎久しぶり。あれ、なんか太った?」
「あれ、〇〇久しぶりー。〇〇は変わらんなー。」
なんか画面の向こうでワチャワチャやってるのが入社した頃を思い出し懐かしい。みんな変わらんなー。
程々に久しぶりの邂逅の挨拶を終え、みんなでAmong usというゲームをやることになった。しかしここで私の個人的な事故があった。

このゲームは初めてやるのだが、抗うつ剤を飲んでる為かゲームの内容が全然頭に入らない。ゲームの内容を何とか大まかに把握してテキトーに動かしていた。周りの人達がフォローしてくれたが、何か違和感がある。

私だけPC画面の向こうから話しかけるが、あまり声が届いてない様だった。また、私の自宅の空気と飲み会会場との温度差がかなりあり、同期達がまるでYouTuberの身内だけで盛り上がってる動画みたいに見えてきた。

画面の向こう側で盛り上がっているっぽい声が聞こえてきて、私はどんどん社会から孤立していくような気がしていて惨めになってきた。どうしても波に乗れない。私が酔っぱらえないからだろうか。雰囲気だけでも良いから酔っ払いたい。

そう思いながら何やかんややってるうちにゲームが終わり、お開きになった様だ。私は碌に挨拶もせずPCの電源を切った。

面白かったかと聞かれたら面白かった。でも何か祭りの後の感覚だろうか、楽しいことがあった次の日は気分が落ち込む。毎日お祭りがあればいいのに。今日も私は自宅でノンアルコールビールを飲むだろう。

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