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つみたてNISAを始める その③     インデックス投資のウソとホント。

こんにちは。TeFuです。
3か月目の投稿が遅くなってすみません;
前回投稿から、はや1ヶ月強。皆さんの投資状況はいかがでしょうか?

口座開設、商品選びと続き、購入して1ヶ月経って見ると、思ったよりも成果が伸びてない気がする・・・なんならちょっと減ってる!?
インデックス投資なら100年負け無し損しの必勝法じゃないのか!?
なんて思っている方もいるのではないでしょうか?

ここで、せっかく株式投資したのに損が出てるってことは、商品選びに失敗した!? 急いで売らなきゃ!!と思った方はストップ!!
これまでお伝えしたインデックス投資が、どんなものかを理解すれば、慌てなくても大丈夫です。
商品を売却するかは、一度この記事を読んだ上でも遅くはないですよ。
そんな訳で、今日は以前よりお伝えしてきたインデックス投資について、
じっくり解説してみようと思います。

今日の目次は以下のとおりです。

王道のインデックスファンド解説

① インデックス運用はアクティブ運用より成績が良い?
 本当 ただし商品次第

インデックス投資の解説に入る前に、
そもそも株式投資というと、誰がどんな風に行っているイメージでしょうか?
証券会社のデイトレーダーと言われるプロ投資家が、1日中、血眼にして グラフと数字とにらめっこしているイメージでしょうか? 答えは半分正解です。
半分というのは、株式投資における投資信託では、大きく2つの運用手法に分けられるからです。

それが前回記事でも触れている「インデックス運用」と「アクティブ運用」です。
インデックス運用
・日経225、DOW、S&P500など、何かしらの株式指数(市場平均)に沿って運用されている手法。
・100年以上の歴史があり、王道的・堅実的な手法。
・ファンドに含まれる株式から、時価総額が大きい順に購入割合を自動的に調整してくれる。(時価総額加重平均)
・平均リターン(利益)は一般的に3~5%程度と言われている。
・信託報酬が安いものが多い。

■アクティブ運用

・プロ投資家が勘と経験で運用しているのが運用手法。
・リターン率はファンドごとに方針が異なり、多種多様。
・適切な投資信託(ファンド)を選べれば、インデックス運用を超える利益が得られることも。
・人による運用が強いため、信託報酬が高いものが多い。

そして上記いずれかの手法で運用されている投資信託のことを、
インデックスファンド、 またはアクティブファンドと呼ばれます。
なお「投資信託」とは、証券会社が、商品ごとの条件で株式をまとめている、お任せパックのようなものです。

②インデックス投資が100年間負けなしって本当?
 本当 ただし15年以上の長期間運用が前提

インデックス投資と検索すると出てくるのが「100年間負けなし」という話です。これ本当なの?というと本当です。
そして多くの研究結果として、この100年間(2017年時点)で、ほとんどのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てなかったという結果も出ています。
ただ100年負け無しなら、直ぐに利益が出るのか?というと、そうではありません。
インデックス投資でも、15年未満での売買・解約をした場合、損失が出てしまうことは言われています。

(出典:WealthNavi 長期投資のメリットの基礎知識)


そもそもインデックス投資というのは、人類の発展はよりよくなっていくという前提で、長期的には株価は右肩上がりになるという考えの元、成り立ってます。
そして毎月欠かさずに一定額を買うことにより、最終的には平均的なリターンが受け取れる可能性が高いことから、王道的な投資手法と言われています。
とはいえ未来のことは誰にもわかりません。
それでも一つの判断材料になるのではないでしょうか。
なお、ここ言っている長期投資というのは、毎月一定額を15年間(180ヶ月)以上を売らずに買い続けることを言います。
株価が上がった時も下がった時も、機械のように買い続けなければいけません。
自動の定期購入設定がオススメ。

③平均リターン(利益率)は高くない?
 本当 平均年利4%前後 リターンはリスクの裏返し

インデックス投資の弱点として、急激な成長は見込めません。
例えば、今年100万円分のファンドを買い、次年200万円(利益率200%)になるということは、性質上まずないでしょう。
この利益率は高ければ高いほど良い商品と思われがちですが、反面リスク率が高いともいえます。
ここで言うリスクとは危険という意味ではなく、不透明という意味です。

・リターン(リスクが低い):損する可能性は少ないけど、利益が出る可能性も少ない。
・リターン(リスクが高い):利益が出る可能性が高いけど、損する可能性も高くなる。

このリスク率について、もう少し具体的に考えてみましょう。
仮にインデックス投資の年利を一般的な4%とした場合、100万円分の商品を購入しても利益は年4万円。月に使えるのは3,333円・・・少なっ!
と思われる方もいると思いますが、逆に損した場合は月3,333円程度で済むとも言えます。
これが利益率10%のファンドだった場合は年利10万円。110万~90万と最大30万のブレ幅です。
もし明日の朝に口座を見て、月給分が減ってしまうと考えると・・・こ、怖すぎる。。。

よく株式投資はギャンブルと言い嫌煙される方がいますが、このほとんどがFX(信用取引)などの身の丈に合ってないリスクをとった投資方法を指して言っている人が多い気がします。
株式投資がギャンブルというのであれば、価値が下がり続けている現金を低金利の銀行に預けることの方が、勝ち目の薄いギャンブルと言えるでしょう。

このリスクをどの程度にするかは皆さんの判断次第ですが、
これまで資産値動きゼロだった人が、いきなり数十万から数百万の乱高下するのは、不安で寝れなくなりますよね;
なので少額の変動から慣れていくためにも、自分もお金と一緒に少しずつ成長させ、自分にとって適切なリスクを探っていきましょう。

④インデックスって名前についてるファンドなら大丈夫?
 嘘 偽インデックスのスマートベータに騙されないで



最後は嘘のお話です。
ここまでインデックス投資の優位性について紹介してきましたが、
ファンド一覧を見ていると「〇〇インデックス」というファンド名なのに、
実態はアクティブファンドになっている「スマートベータ」と呼ばれるものがあります。

これまでのインデックスファンドの実績から、もっと優秀な指数は作れないのか・・・と生まれたのがスマートベータ(戦略)になります。
スマートベータの概略は以下のとおりです。
【スマートベータの特徴】
・王道インデックスを超えようと生まれた、新しい指数。実態はアクティブファンド。
・良い商品を見つけられればインデックスファンド以上のリターンを受けられる可能性もあるが、王道的なインデックス投資に比べると難易度が高め。
・現時点ではインデックスファンドよりも、明確に勝っているとは言われていない。

個人的な見解ですが、スマートベータ自体は、現時点で絶対ダメ!というレベルのものではないと思っています。
ただし最初の購入に選ぶなら、優先は王道のインデックスファンドをオススメします。
今後慣れてきた時に、着実な資産運用の別枠として、ポートフォリオにスマートベータを組み込むのが、堅実かと思います。

まとめ

①インデックス運用はアクティブ運用より成績が良い?
 本当 ただし商品次第
②インデックス投資が100年間負けなしって本当?
 本当 ただし15年以上の長期間運用が前提
③平均リターン(利益率)は高くない?
 本当 平均年利4%前後  リターンはリスクの裏返し
④インデックスって名前についてるファンドなら大丈夫?
 嘘 偽インデックスのスマートベータに騙されないで

インデックスファンドの優位性は、一度買って、買い続けることで、平均的なリターンを手に入れることができる難易度の低さです。
そして、この「平均的なリターン」というのが重要で、侮ってはいけないポイントになります。

急激なリターンを求めるのは、結果的にギャンブルをしているのと違いありません。
ゆっくり焦らず資産を増やしていきましょう。

ご拝読ありがとうございました!

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