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Leica MPじゃなきゃダメな理由

こんにちは。
アメリカではもうすでに夏休みが始まって、先日日本に帰国しました。
帰国時、ソルトレイクシティ空港にて機材トラブルの影響で20時間足止めをくらいました。
本当にキツかった。

さて、本題です。
僕がLeicaを使い始めて早半年が経ちました、ということでちょうどいいので今回は僕がLeica MPを買った理由、生涯使い続けていきたい理由等について書こうと思います。

そもそもなぜフィルムなのか?

自己紹介でも書いたことですが、僕がデジタルで写真を撮るのをやめてフィルムを使うようになったのにはいくつか理由があります。

まず第一に、いくらでも加工できてしまうデジタル写真の世界にうんざりしたことです。今の時代、写真家や僕みたいに趣味で写真を撮る人のほとんどがRAWで記録した撮影データをLightroomやPhotoshop等でこれでもかというくらいに編集、加工しています。写真は自由なものだし、人様の作風に文句を言うつもりはありませんが僕個人としてはそのような写真は正直言ってあまり好きではありません。
かく言う僕も以前はRAW現像と呼ばれるものを必死になってやっていましたが、ある時ふと思いました。
「こんなことをやりたくて写真を撮っているわけじゃない」と。
かと言ってjpeg撮って出しの写真は素人っぽすぎると言うかなんと言うか…まぁ好きではありません。

第二に、スペックばかり追い求めるのに疲れたというのがあります。
毎年毎年メーカーはスペックの上がった新機種を発売します。それ自体は良いことだと思いますが、それによって前機種がただの型落ちになってしまうのが嫌でした。気にしなきゃ良いと言うかもしれませんがメーカーが販売戦略としてその心理を利用している限り、僕にはそんなの無理です。
それにデジタルカメラは数年で修理不可になるし絶対いつか壊れてしまうし…そんなものを数年ペースで買い換えるたびに大金を払いたくはありませんし、できれば一生同じカメラを使い続けたいという願望があります。

あと、写真さえ撮れれば良い僕にとって細かい機能や設定は正直言ってウザいというか余計と言うか。

さてどうしたものか…

そこで出会ったのがフィルムカメラでした。
デジタイズする時に多少色など弄りますがデジタルに比べて撮影に集中でき、1枚1枚大切に思い出を切り取るかのような気持ちにさせてくれるフィルムカメラに僕はすっかり魅了されました。
それに機械式なら部品がある限り修理できるし、壊れるリスクも低いし、さらに細かい設定とかスペック競争なんてない!


Leica MPを選んだ理由

Leica MPを選んだ理由としては、さっき説明したようにスペック云々をもう気にしたく無いというものの他にコンパクトなカメラが欲しい、そしてそれをずっと使い続けたいという理由もあります。

僕が初めて使ったフィルムカメラはMinilta SRT101でした。
レンズ群も含めてとても良いカメラでしたが、耐久性に難がありました。何回も壊れてしまい、今持っているので4台目になります。4台全部含めて合計2年くらいずっとこのカメラを使ってました。

そこでもっと耐久性のあるカメラが欲しいなと思いNikon F3 HPの新品未使用品を書いました。ただこれが重いしゴツい。それにFマウントはフォーカスリングを回す向きが違う。

このカメラを日常的に使うのはちょっとなーと思ったそんな時、僕はLeicaの機械式レンジファインダーカメラという選択肢があることに気がつきました。
M型ライカはコンパクトだし機械式、それに何十年も変わらず同じ姿というのはとても魅力的でした。

その後の決断は早かったです。僕は銀行口座からなけなしの貯金を引き出し、それを握りしめてライカストア銀座へ。
予約も何もせずに訪れましたが、奇跡的に欲しかったLeica MPの在庫がありました。
その後はあまり覚えてません。気づけば首にLeicaがぶら下がってました。

でもなぜLeicaなのか。
それはユーザーの多さやサポート関係の充実さです。
公式非公式含めてライカの修理業者は世界中にたくさんいます。
それに、何十年も続くM型フィルムカメラの中古市場在庫は相当なものです。当然部品供給も他のカメラとは比べ物にならないでしょう。
そうなると今後数十年、フィルムが生産され続ける限りM型ライカの需要等はずっとあるものであり、修理も他のカメラに比べて容易なものだと確信しています。機械式ですしね。
そうなるとLeica MPが生涯の伴侶となる可能性は多いにあります。

数あるLeicaの中でMPを選んだ理由としては僕が第1オーナーになりたいというのがあります。ネットで探せばOld Stock品なんていくらでもありますが、当然長い間箱の中で眠っているわけですから、どんな不具合があるかわかりません。
それに比べてMPは公式から新品で購入できるので安心です。

MPのいい所

Leicaを選んだ理由と似た内容にはなりますが一応書きます。

・公式から新品で購入できる
・機械式シャッター
・Mマウント
・レンジファインダー

MPのよくない所

ただ、そんなライカも当然完璧ではありません。
正直使っていて不便だなと感じる場面も少なからずあります。

まず初めに露出計の表示方法について。

これは使っていてかなり不便というかいまだに慣れません。
どういうことかというと、MPの露出計表示は以下のようになっています。

▶︎⚫︎◀︎

▶︎がアンダー、⚫︎が適正、そして◀︎がオーバーとなっています。
なのでファインダー内からシャッタースピードの把握はできません。これが想像よりもかなり不便で、室内等暗い場所で撮影すると1/60より低速か否かの把握が迅速にできず、いちいちファインダーから目を外す場面が多々ありました。
正直、他のカメラみたいにファインダー内にシャッタースピードが表示されている方が絶対便利です。

ライカ MP 使用説明書より


次に巻き戻しノブについて。

MPの巻き戻し方式はクランク式のM6等と違って、M3と同じノブ式です。これはクラシカルな見た目になる良さもありますが、実用上ノブは相当手間がかかります。体感クランク式に比べて2〜3倍の時間がかかってしまいます。
一応、ノブに取り付けてクランク式化できるパーツもあるにはあるのですが、付けると見た目がダサくなるので普段は付けてません。

Leica Rewind Crank 14437
装着時の見た目。お世話にもかっこいいとは言えない。


と、まぁこんな感じですかね。
でもライカだから許せちゃいます。

作例

続いては作例です。
とは言っても、フィルムカメラなんて言ってしまえばただの箱なので、結局写りはレンズ次第なのですけどね。
ちなみにこれらの作例で使用したレンズはSummicron 50mm F2 V4になります。

これだけNOKTON Classic 40mm F1.4


最後に

ちょっと抜けてる女の子が可愛いのと同じで、完璧でなくとも最高なカメラであるLeica MP。
これからもこのカメラと一緒に人生を歩んでいきたいなと思います。

以上、Leica MPに関する記事でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

では、また次回の記事で。

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