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瞑想とは - 情報空間における脳の運動です。そしてそれに伴う変性意識について。

ヨガや密教修行をされているような方々は別として、瞑想と聞くと座禅や欧米でも行われているマインドフルネスのようなものを思い浮かべる方が多いと思います。

ひたすら雑念を取り払っていき、静かな心で自分を見つめ直す。

少し乱暴な言い方になりますが、イメージ、感覚的には無駄なものをそぎ落としていき、「空っぽ」「何もない」に近い状態へと持っていく感じかと思います。

座禅やマインドフルネスにもきちんと目的や効果がありますが、瞑想には実に多種多様なものがあります。

「止観」という自分を一つ上の抽象度から俯瞰する瞑想もありますが、もっとダイナミックな瞑想も多々存在します。

チベット密教の修行の一つに、曼荼羅を砂で描き、描き終えたら消す、という作業を繰り返すものがあります。

修行の意味を理解していないと、せっかく美しく描かれた曼荼羅を消してしまうのはもったいないと思ってしまいますが、修行者にとっては、物理的な砂の曼荼羅が重要なわけではないのです。

瞑想によって脳内(情報空間)にいかにリアリティ(臨場感)を持って壮大な曼荼羅の宇宙を描くことができるかが重要で、砂でそれを物理的に表現するのは情報空間でどれだけ曼荼羅を構築できているかのいわば再現作業でしかないのです。

気功でも大周天のように巨大な情報空間と気(情報)を巡らせる技術もありますし、特定の情報場にアクセスしてそのエネルギーや情報を利用したり、身体の不調の根本がどこにあるのかを探し、調整するといったような情報操作を行います。

抽象度が上がっていけばいくほど計算量も爆発的に増大しますし、大きなゲシュタルトを構築したり大きく場を移動する場合には脳もフル回転します。

いわば瞑想とは情報空間における脳の運動とも言えます。

現代気功では、かつては習得するのに十数年かかっていたようなことも科学的なアプローチや知見を活かし、パラダイムシフトが起きたことで、数週間や数日、ものによっては数時間で習得できてしまうものもあります(もちろん使いこなすには練習が必要ですが)。

僕が現代気功を始めたときは驚くとともにちょっとずるいな、と思ったほどです(;'∀')

現代気功の技術はここ数年でもますます洗練されてきていますが、脳と心の使い方の研究が進んだことも大きく関係しています。

気功では内部表現の書き換えをすることで、不調のもとを調整したり、真のゴールを実現させることができます。

内部表現とは、脳が世界や自分というものを認識したりすることを含め、あらゆる抽象度に渡って行われる脳の情報処理のことです。

気とは情報ですから、気に「もっと元気になっていいんだよ」という情報をのせて書き換えてしまうわけです。

内部表現の書き換えには言語を使うやり方もありますが、高度は技術になってくると、言語を超えた非言語、無意識の領域を使うことになります。

気功の技術をきちんと学ぶことは必要ですが、正しい使い方をすれば、非言語、無意識を使えるようになった脳は超絶優秀です。

スーパーコンピュータを味方につけたも同然です。

非言語、無意識を上手に利用するのに便利かつ大切なのが変性意識です。

変性意識は何も特別なものではなく、眠っている状態、映画やテレビを観ている状態、過去を思い出している状態など、日常的につかっているものですが、気功で使う変性意識にはやはりそれに適した変性意識があります。

様々な意識状態を使いこなせることは、気功では重要な要素となります。

特に気功の学びが進んでくるとかなり深い変性意識に入る必要があることもあります。

ただ気功を全く経験されたことがない方でも、呼吸法や少し意識状態を変えることで気を感じられるようになります。「雰囲気」などもともと人間には気を感じる能力を持っているからです。

手のひらで気のボールを作る方法や、片方の手のひらにもう片方の手のひらから気を長し、イメージで固くしたり柔らかくしたり、温かくしたり冷たくしたりといった方法で気の感覚を磨いていくこともできます。

大切なのは、五感をよく使って周りの様々なものを感じ取ることです。

ささやかな感覚も大切にしつつ、気を扱う練習を続けていくことで、その時特有の意識状態というものも体感できるようになります。

気功や変性意識などは感覚的なところが大きいので、文章ではお伝えできる部分には限界がありますが、身近なところから「気」というものについて触れていくのもいいと思います。

様々な気を感じ、新しい世界の扉を開けましょう!




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