見出し画像

24インチモニターに仮想の空を見た|#こえていくホロライブ

こんにちは。ティアです。

どんな状況でも変わらないものが、この世界にはあります。例えば、どこまでも透き通る空の青いこととか、いつまでも色褪せない音楽のこととか。ステージに立つ推しを応援する気持ちも、そのひとつ。このnoteは、ホロライブの2nd fes. Beyond the Stageのイベントレポートです。

413 Payload Too Large

開演の数時間前から、ぼくの頭はクリームソーダでいっぱいだった。どうしようもなくそわそわして、部屋に掃除機をかけたり、キーボードの埃を掃除したりしていた。あ、入場時間。

ステージは幕開けから最高だった。バイブスがぶち上がりすぎて、ぼくの脳はありったけのアドレナリンとエラーコードを吐き出しはじめた。現実と仮想の境界が曖昧になっていく。このあと数時間かけてぼくは感情になってしまうのかと、なんだかこわくなった。そして感情になった。

びっくりしました。ぼくは2020年の近未来を生きてるんだなって実感が湧いてきた。急にRTXがONになったのかと思って、「ついに次元もこえちゃったか~」って普通に納得しそうになったけど、よく考えたらぼくのグラボはGTX1660Tiだった。でもみんなは確かにそこにいた。幻なんかじゃない。あの波はたくさんのキラメキに乗って、水平線の向こうまで響き渡っていた。

涙拭うメロディ

今回のライブは平日の2DAYS開催だったから、STAGE1とSTAGE2の間には当たり前みたいな顔をした教育学の授業が挟まっていた。ぼくはGoogle Classroomの提出ボタンを押す。
いつもみたいにYouTubeで配信を観るみたくライブ会場に移動して開演を待っていると、「こんなありふれた日常のシーケンスで感情になっちゃっていいんですか?」って気持ちになった。

普段ゴリラとか赤ちゃんとか言われている推しがアイドルをしている瞬間を観て、ぼくは自分の夢が叶ったみたいに嬉しくなった。そして、それと同じくらい、友達の推しが輝いている瞬間を観るのも素敵なことだった。ぼくと同じ喜びを、彼らも感じていたはずだから。


ちょっと、ハッピーシンセサイザはずるくないですか?
ぼくはハッピーシンセサイザを聴くと情緒がぐちゃぐちゃになる人間だから、あのときは、ただ感情になることしかできなかった。

「ゴメンね夜遅く 寝るところだったでしょ?」
「驚いた 私もかけようとしてた」

シッパーではないぼくでさえ、この掛け合いには胸が高鳴った。
ぼくはこの歌に沢山の思い出があって、聴くたびにいろんなことを想い出す。それだけ感慨深い歌なんだけど、今回のライブでまた1ページ、新しい思い出がこの歌に刻まれた。涙を拭ってくれて、ありがとうございました。

乱暴な言葉を使うけど、ぼくはあの瞬間で人生を終わりにしたかった。最高に幸せな時間をフリーズドライして、永久凍土の奥底に封印したかった。
でも、「死んだらホロライブの配信観れないし、VTuberの未来を見届けることもできないよ」って以前誰かに言われた言葉を思い出して、我に返った。だからぼくは、これから先も生きていくんだと思う。

一生ハッピーエンドでお願いします

「あの息切れは演技だったのらよ~」なんて話をベッドで聴いていると、日常が戻ってきた感じがした。勇者に救われた世界の住人も、こんな気持ちだったんじゃないかな。

この2020年、言葉では言い表せないくらい本当にいろんなことがあったけど、終わりよければすべて良し、ということで。
難しそうなオトナの都合も、素敵な出会いと悲しい別れも、あれもこれもぜーんぶ含めて、ぼくはホロライブとこの世界が大好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?