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中国の石 2 蛍石


こんにちは。

今回も前回に引き続き、中国の石の話をしていきたいと思います。

今回は同じ種類の地質から産出するものをまとめて紹介したいと思います。
まずは前提になる地質の説明から。

中国南部の成り立ち。

あ、めんどくさそうだなと思われた方もいると思うので、できるだけ簡潔に説明しますね。

+せつめい+
中国南部には大量の石灰岩があります💕
石灰岩に地下から上がったマグマが反応すると、ガーネットなどの宝石や金銀銅のような貴重な金属の鉱石ができます🌟

中国南部には泥や砂が長い時間をかけて固まった砂岩や泥岩も沢山あります🥕
石灰岩も泥岩や砂岩も同じ過程の中で作られました🧅
この泥岩や砂岩にマグマが反応するとやっぱり色んな石ができます🍅

この、石灰岩、泥岩・砂岩ができる→マグマと反応して石ができます🥬
という流れで、中国の南部ではたくさんの宝石が見つかります💍

(読むモチベーション下がる話だと思ったので、野菜の絵文字で誤魔化してみました)

今回はこうして出来た石をいくつか紹介していきます。

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蛍石(フローライト)の使われ方

蛍石はカルシウムとフッ素からできる鉱物で、美しい見た目をしていますが、それ以上に工業的な利用価値があります。

まずは製鉄に使われます。製鉄の際に不純物を取り除いて鉄の質を上げるために使われます。

有名な用途に、カメラのレンズがあります。
蛍石はガラスに比べてレンズとして優れた特性を持っています。
しかし、透明で無傷の大きな蛍石は少ないので、レンズ一枚がおよそ百万円単位になってしまいます。

他にも化学薬品の製造にも使われます。

蛍石は様々な色のものがあります。緑や青、紫や黄色のものがよく見られます。
カラフルでとても美しいのですが、傷つきやすく、割れやすいため、アクセサリーに使われることは少ないです。
丸玉のブレスやピアスは割と安く購入できます。

名前の由来

蛍石はかけらを加熱したり、ブラックライトを当てると蛍のように光るものがあるため、蛍石と呼ばれます。

見つかる場所

有名な産地は
ドイツのシュバルツバルト、
アイルランド、
イギリスのビンガム、
アメリカのイリノイ、
中国の内モンゴル、
そして今回紹介する、中国のヤオガンシャンがあります。

蛍石は、先ほど紹介した石灰岩にマグマが反応してできる「スカルン」と呼ばれる鉱床でよく見つかります。

初めに紹介するヤオガンシャンもこのスカルン鉱床です。
ヤオガンシャンは漢字で、瑶崗仙とか瑶岗仙と書きます。
ヤオガンシャンは1914年に採掘を始め、現在も採掘を続けている歴史ある鉱山です。
中国の蛍石の産地の中でも最も有名なものだと思われます。
採れる鉱物によって3つのエリアに分けられており、その内の1つで蛍石が採れます。
他の2つのエリアでは金属が生産されています

この鉱山では炭酸塩岩(石灰岩とか)に花崗岩(墓石やデパートに使われるきれいな石材の仲間)のマグマが反応して蛍石の鉱脈ができました。

同時にレアメタルのタングステンや鉛・亜鉛の鉱脈もできています。

この鉱脈はヤオガンシャン鉱山のある湖南省全体に分布しています。このため中国産の蛍石は湖南省から来たものがよく見かけられます。

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蛍石の発色

先述の通り蛍石には様々なカラーがあります。
純粋な蛍石は無色透明ですが、金属の成分が少量入ることで様々な色になります。

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(随時更新していきます)







引用

製鉄と蛍石
https://www-cycle.nies.go.jp/magazine/kenkyu/20100308.htm

中國地質調査 付胜云, 唐分配, 李大江, 黄革非, 罗小亚, 曾勇, 邓蕾, 肖冬贵. 湖南省萤石矿成矿地质特征及成矿带划分[J].中国地质调查, 2017,4(2): 22-31
湖南省萤石矿成矿地质特征及成矿带划分 
http://journal25.magtechjournal.com/Jwk_dzdc/article/2017/2095-8706-4-2-22.html



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