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TEDxKeio High School Youth -Catalyst- Blog1 -Yui-


こんにちは。TEDxKeio High School Youth -Catalyst- 実行委員の池田悠依です。

まずは、TEDxKeio High School Youth という企画やこの記事に興味を持ってくださって、ありがとうございます。文章力にはあまり自信がない者ですが、この場を借りて私がTEDxKeio High School Youth -Catalyst- において担っていた役割の説明と TEDxKeio High School Youth の魅力といった2つの観点からイベントについてお伝えできればと考えています。


【自己紹介および活動内容】


慶應義塾大学理工学部1年の池田悠依です。高校3年生の秋から関わり始めた TEDxKeio High School Youth -Catalyst- では、主にイベントを開催する上での規約確認や英語関連の業務、そしてデザインの仕事を担っていました。
私が担当していた仕事は実行委員会内にある多くのグループ全てに関わるものである場合が多かったため、私は委員会内をふらふらして必要に応じて各グループ関連の仕事をこなしていく、といったイメージで活動していました。結果としてひと言で言い表すのが難しい仕事内容になっていますが、先ほど書いた3つに分けて少し説明していきます。

1.規約管理など

TEDxKeio High School Youthを含むTEDx イベントは、米国 TED(主にアメリカにおいて「TEDカンファレンス」と呼ばれる講演会の運営などのプロジェクトを実施している組織)から開催ライセンスをいただいた上で運営されているものです。特にアメリカなどでは動画が学校の授業で頻繫に使われるほどのステータスを持つ TED。TED によって開催されるカンファレンスや数々のプログラムは、全て TED のブランドを背負ったものとなり、TED という世界規模の組織全体のイメージに影響を与えます。その結果、TEDx イベント(TEDカンファレンスの形式を取り入れ、世界各地の有志団体によって企画・運営される講演会)を開催するためのライセンス取得やイベント開催においては細かいルールが山ほど定められています。よって、実行委員が活動する上で、活動内容に関わるイベント開催の規約を把握していることはとても重要になります。
実行委員会内で「管理責任者」という役職に就いていた私は、活動における規約遵守を保証するために英語で提供されているTEDx 規約の日本語訳作成や規約内容の周知、各グループにおける規約違反の有無の確認や規約関連の質問への対応を担っていました。重要なルールが様々な資料やページに散らばっている中で規約を把握することは困難なもので、活動開始当初は毎日1、2時間ほどTEDx 規約が載っているウェブサイトと睨めっこをしていました。残念ながら何の自慢にもなりませんが、実はサイト内のページを閲覧していたら米国TEDによるタイプミスを発見したこともあります。
こちらの役職の仕事内容は規約関連だけでない多くの業務を包括するものであり、私は、規約の把握・周知に加え外部とのメール内容の確認や活動において使用しているアプリ設定などの管理、そして実行委員会が管理している個人情報の管理なども行っていました。

2.英語関連

規約管理の説明の際にも少し話しましたが、TED によって提供される資料はほとんどが英語のみで提供されており、米国TED との英語のやり取りを行う機会もあります。そのため、資料の和訳・TED と共有する文書の英訳・TED 宛の英文メールの作成など、英語が絡む仕事がちょくちょく出てきます。アメリカに滞在していたこともあったため、私は英語を得意とする何人かのメンバーと共にそれらの業務を行っていました。

3.デザイン関連

私が担当していた仕事の中でも特に時間をかけていたのが、デザインの仕事です。集客やイベント開催の際に必要となる告知ポスターやSNS 投稿、当日の配布物・企画において、視覚に訴えるデザインは非常に重要となります。高校の文化祭においても大規模な装飾の責任者を担っており、絵を描くことが昔から好きだった私は、TEDxKeio High School Youth -Catalyst- に必要なデザインの作成を担当することとなりました。仕事を行う上では、デザイン全体の方向性を定めるコンセプトアートをペイントソフトで一から作成するところから始めました。コンセプトアート完成後は、イベントのコンセプトに応じて決定したデザインやカラーパレットを活用し、各グループから依頼される作品を作成する形で活動を進めていきました。具体的には、インスタグラムを含むSNS投稿用画像やポスターのデータ、当日配布用のパンフレットデザインなどの作成を担当しました。


【なぜ TEDxKeio High School なのか】

イベント開催のために必要な仕事の説明も兼ねて長々と私の活動内容について説明させていただきましたが、それらの仕事をこなす上で家族や周りの友人によく聞かれたことがあります。それは、なぜそこまで時間を費やして活動をしているのかという疑問でした。
高3の夏休みの時点で試験勉強と文化祭準備に追われる毎日を送っていたのにも関わらず新たな活動を始めた私の行動は、あまり理にかなったものではなかったでしょう。実際、課外活動と勉強との両立は難航し、私はやるべきことの膨大な量とあまりの時間の無さに常に悩まされ、各タスクを辛うじてこなしていく中で自分自身の能力不足がそれまで以上に露わになって落ち込むことが数え切れないほどありました。
充電切れ寸前のままとにかく突っ走る羽目になった高校3年の後半戦でしたが、それでもTEDxKeio High School Youth の実行委員をやったことに対して私は一切後悔していません。私が TEDxKeio High School Youth-Catalyst- 開催に携わって良かったと言える理由は、このイベント運営の魅力にあります。今日は、特に紹介したい魅力を2つ紹介したいと考えています。

1.主体性・自由度

高校生のうちに参加する課外活動は人それぞれですが、他の課外活動と TEDxKeio High School Youthとの大きな違いは、実行委員会の主体性と活動の自由度であると感じています。
-Catalyst- で5回目の開催となる TEDxKeio High School Youthは、過去に開催実績があるとは言え、何十年も引き継がれている文化祭や伝統ある部活とは違って歴史が非常に浅いです。その中で生まれたのは、イベントを開催する意義そのものを実行委員本人たちで見出す段階から始まる、本当の意味での高校生主体企画でした。歴史が浅く、イベントの完成図が固定されておらず、そもそも開催可能であることすら完全に保証されていない。不確定要素が多い中から1つのイベントを作り上げる過程は多くの困難な要素を伴うこととなりましたが、それは私がそれまで経験したことのないほど自由な活動の展開に繋がったと考えています。途中からイベントに関わり始めた私でしたが、実行委員会における提案のしやすさや仕事の多様さは私自身の思考力や対応力の向上に大いに貢献したと感じています。

2.新たな人や価値観との出会い

米国TED の理念は “Ideas worth spreading/良いアイデアを広めよう” であり、私たち実行委員会も「人と人を、つなげる」といった役割を担うことを決めていました。登壇者のスピーチや会場に集まった人々同士の交流を通して参加者が新たな価値観に出会い、自己実現に近づくことができる場を提供するために開催されたイベントでしたが、実行委員会そのものもまたイベントに似た役割を担っていたと考えています。実行委員会に入っていなければ一切関わらずに卒業していたであろう他校の高校生登壇者や実行委員との会話はイベント本番のずっと前から私の視野を広げ、実行委員会での活動は自分自身について考える機会を多く提供してくれました。イベントに関わり始めてから本番までの期間が実際よりもずっと長く感じられるのは、独特な経験を多く積んできた人や自分とは異なる考え方を持つ人と交流することができたからだと考えています。


【最後に】

長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。
TEDxKeio High School Youth -Catalyst- 開催にあたって実行委員が担っていた仕事内容や、TEDx イベント運営の魅力について少しでも理解が深まったようであれば幸いです。

あなたも是非、TEDx イベントに携わってみてはいかがでしょうか?

TEDxKeio High School Youth実行委員 Yui

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