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僕にとっての”Catalyst~触媒~”


 TEDxShinonomeのテーマは"Catalyst“ すなわち触媒です。 皆さん、触媒についてどのようなイメージを持たれているでしょうか。 化学の実験で使った二酸化マンガンが思い浮かぶ人もいれば、そもそも触媒って何なんだろう?と思う人もいるかもしれません。
 ここではいち高校生である僕の触媒に対するイメージを書かせていただきます。
 僕が触媒を始めて知った時、「覚えないといけないものが増えた・・・しかも二酸化マンガンなんて、他に何に使われてるんだよ!」としか思えませんでした。しかも役割は反応速度を上げるだけ。「いらねぇぇぇ‼︎‼︎」なんて考えて悪態をつきたくなったのは僕だけじゃない、と信じています。
 少し話は変わりますが、みなさんは白金をご存じでしょうか?プラチナと呼ばれることもある元素です。僕は本物の白金を見たことがありませんでしたが、"プラチナチケット"や"プラチナカード"という言葉は聞いたことがあったので、「綺麗、かっこいい、高そう」というイメージがあるだけでした。
 そんな僕の白金に対するイメージが変わったのは、中学校の化学の授業の時でした。難しい化学反応の授業で突然、触媒としてあの「白金」が出てきました。今後、僕の人生でこれほどまでに青天の霹靂という言葉が似合うシチュエーションは無い、と感じるくらいの衝撃を受けました。僕にとって高嶺の花のような存在だった白金が、僕のノートの中で他の難しい名前の物質と並んで触媒として働いている。そして、触媒が無いと反応がほとんど起きない化学反応もある、と知りました。その授業は僕にとって感動的なものであり、触媒へのイメージを大きく変えてくれるものでした。
 そしてこの度、TEDxShinonomeで"Catalyst"と関わることになり、このテーマについて考える時間も増えました。
 その結果、僕は「自分が確固とした軸のある考えを持つこと」「TEDxShinonomeをより多くの人に知ってもらうこと」の2つを意識して活動を行おうと決意しました。
まず、「自分が確固とした軸のある考えを持つこと」に関してです。触媒自身は基本的に変化をすることが無い、という性質があります。だから僕もスピーカーの方の言葉を聞いて考えたことやテーマに対する考えをしっかりと持つことを意識し、活動しています。そして活動していくうちに、触媒が運営するスタッフだけである必要はない、パーティシパントやスピーカーの方を触媒と捉え、僕が影響を受ける事があってもいいんだ、と気づくことができました。
 そしてもう一つの「TEDxShinonomeをより多くの人に知ってもらうこと」に関してです。僕はTEDxShinonomeを自信を持ってオススメできるイベントだと思っています。しかし初開催ということもあり、認知度が低いのも現実です。だから僕は広報担当として、TEDxShinonomeの良さがより多くの人に伝わる仕事をしようと意識しています。触媒は見つけて、使ってもらうことで力を発揮できるのだから。

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