見出し画像

TEDxShinonome代表(広島大学医学部5年) 古池遼弥 インタビュー


今回は私、H.N.がTEDxShinonome代表の古池さんにインタビューをさせていただきました。
TEDxShinonomeを企画しようと思ったきっかけや今回のイベントの運営から開催までについての展望を詳しく教えていただきました。
ぜひ、最後までお読みください。

これまでについて

H.N.) まず、これまでの簡単な経歴について教えてください。

古池) 中高は西尾くんと同じ広島学院で、57期です。高校卒業後は広島大学医学部に進学をして、今は5年生です。

H.N) そうなんですね!僕も医師を志しているんですが、広島大学医学部に進学された理由を教えてください。

古池) 自分の人生に対しては解像度が高すぎると逆算の消費ゲームになってしまうと思っていますし、低すぎても不安が大きくなって何もできなくなる気がしています。自分の周りを見渡しても殆ど医師になっている人はおらず、未来の自分は予想できなかったですが、見えない中で自分なりの人生を歩んでいきたい、そして医師という職業がカッコ良いな、この道に挑戦してみたいなという思いがあって医学部へ進学しました。

H.N.) 高校生の時点でそこまで考えておられたんですね・・・ 高校生活で進路に影響した出来事はありますか?

古池) 今振り返ってみると高校の英語の授業で習った"calling"という言葉も影響しているかなと思います。「召命」と訳され、導かれた方に進む、ということを指します。高校生時代はこの言葉の意味があまり分からなかったのですが、今考えると直感的なものに導かれて医学部へ進学したのかなと思っています。最近になって少しだけこの言葉の意味が分かった気がしています。

TEDxについて

H.N.) TEDxに興味を持つに至った理由を教えてください。

古池) TEDの存在自体は中学生の頃から知っていました。また、中高生の時にNHKのスーパープレゼンテーション(プレゼンイベント「TEDカンファレンス」で披露される衝撃的なアイデアを英語で学ぶ語学教養番組)を観て、英語を話す方々のカッコ良さに引き込まれていきました。

H.N.) TEDxShinonomeの結成にはテレビ番組が関係していたんですね!

古池) はい!高校生になってより英語が理解できるようになると、プレゼンを聞くたびに何とも形容し難い高揚感と何かを成し遂げてプレゼンをする方々の言葉の重みに感動するようになりました。この思いがTEDxに興味を持つことの根底にあったかもしれません。

TEDxShinonomeの企画・立ち上げについて

H.N.) TEDxShinonomeを企画された理由を教えてください

古池) 大学4年生の重要な試験が終わって時間に余裕ができた去年の1、2月に僕の所属している学生団体のメンバーを中心として広島でTEDxを開催したら面白そうだね、という話をしていました。

今年の5月にTEDxKobeに参加した際には、もちろん登壇者の方々のトークには感銘を受けたのですが、その後で行われるTEDxの交流会に衝撃を覚えました。
TEDxというものに、職業・性別・国籍を超えて様々な人が集まり、登壇者のトークを受けて「自分はこう思う」、「自分はこうありたい」などと交流をする姿に感動しました。

そして今年の7月にはTEDxNagoyaUにも参加しました。名古屋大学を中心とする名古屋の大学の学生で運営されていたのですが、そこにはTEDxUTokyoなどの方々参加していて、1つの大学だけでなく日本中から優秀かつ多様な考えを持った人が沢山集まっている素晴らしいイベントでした。

H.N.) それらの2つのイベントの良いところがTEDxShinonomeには盛り込まれているんですね。

古池) そうありたいなと思っています!
そして僕は「ひとつのことに向かって頑張る色々な人が、自分の力や強みを発揮できる場所を広島にもつくりたい」という気持ちでTEDxShinonomeの運営を始め、母校の高校生や同じ大学のメンバーに声をかけ、現在のチームができました。

TEDxShinonomeの運営について

H.N.) 運営している中で難しいな、と感じたことはありますか?

古池) 初開催ということもあって、何が成功で何が正解か分からない中で自分達なりの答えを出すということが難しいです。会場を満員にできたら正解なのか、参加者が少なくても、参加者全員の心に響くイベントになったら正解なのか、それとも交流ができたら正解なのか…

H.N.) 確かに。初開催ならではの悩みですね。

古池) そうですね…ただ自分の中で思っているのは、不確定だからこそ得るものも大きいと考えています。この不確定要素の中で、自分が少し不安な中で戦いたい、という気持ちを持っています。
そしてこの活動の中で、より良いやり方がないかを探すことももちろん大事ですが、僕自身は"まず動く"ということを心がけているつもりです。

テーマについて

H.N.) テーマの"Catalyst"について、古池さんはどんなイメージを抱かれていますか?

古池)
 触媒の役割に活性化エネルギーを下げることがあります。僕は変化すること、挑戦することに対して、できない理由を探してしまうことが常に付きまとっています。
だからこそこの活動を通じて、自分が障壁だとこれまで感じていたことが、実はチャレンジしてみたら最初に思っていたほどに高い壁ではないのかもしれない、ということに気づき、行動し、挑戦できる人になれたらいいな、と思っています。

H.N.) 「挑戦できる人」というのは私達のことですか、それとも参加者の方々のことですか?

古池) まずは私達が目指すことが大切だと思っています。その上でこのイベントを通じて参加していただいた方々、そしてその周りの方々、と輪が広がっていくように良い影響を与えられたらなと思っています。
成功、正解はないので常に"Why?"と自分に問い続けて、自分が、そしてチームが納得するまでやってみることが大切だと思っています。

H.N.) 最後にTEDxShinonomeを通しての目標を聞かせてください。

古池) 色々な分野の人と人が繋がり合い、お互いに助け合える、そしてお互いに刺激を与えられるような場所をつくりたいと思っています。TEDxを1回開催したからといってすぐに成果が得られるとは思っていません。ただ、いつか参加していただいた方々や運営をした私たち自身が、この経験が人生の糧になったなと感じる時が来るといいなと思っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?