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虚無感

早く結婚したかった。

というか

早く家を出たかった。

親と喧嘩ばかりってことでもなく

かといって

仲がいいわけでもないけど

居心地がよくなかったから

家を出たかった。

それには結婚が1番スムーズだと思ったから。

*****

23歳。

割りと早めなのかしら。


結婚するからには

いい奥さんになりたい、って思うようなタイプだったから

オレンジページとか買ってた。

料理が得意なわけではないから

料理本や雑誌やら見ながら

頑張ってた。


子どもができてからは

いいお母さんになりたい、って思って

あれこれ頑張ってた。

なるべく手作りのごはん、おやつ。

インスタントとか添加物とか排除した方が良さそう?

みたいな

なんちゃって意識高い系。


子どもたちが大きくなると

活動範囲も広くなっていき

母としても交友関係が広がっていったりして

役員とか

人間関係のあれこれを頑張ってた。

*****

一見

とても充実している毎日

とも取れる日々

感じていたことは

虚無感。

虚無感を感じている自分って

なんだ?ってのも

答えのわからない疑問だった。

家族の世話をするのが主婦。

結婚したいって思ってたのは自分。

そこになんの不満があるのか?

忙しすぎる毎日に虚無感ってどういうことなんだ?

考えていたことがあったなー

って思い出した。


しばらく経って

きっと私の使命(怪しい表現かもしれないけど)は

そういうことか、と感じて

そこに注力するようになって

虚無感ってないな〜って。

無力感はあるけど

それは虚無感とは違う。

あの頃、感じてた虚無感は

ただただ虚しかった

こんなに忙しく充実してるのに

虚しいって思う自分がおかしいって思ってた。


一般的に見て

そうすることが幸せなんだろう、ということに

幸福感を感じない、というのは

悪いことではなくて

逆に幸福感を感じてないのに

幸せなんだ、と思い込む方が

自分に対して失礼なのではないか。


適材適所とか

役割とか

そういったものが

自分にしっくりくるところが必ずある。

それを見つけるために

いろんな経験をしているのかもしれないな〜

って。


虚無感のことを思い出した自分の記憶力に

自画自讃。

しんどかった想いを思い出して

書いてみたいのよ。

今は、こんなに生き生きと生きているよ

って過去の自分に伝えたいから。


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