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Winter Greetings

 noteには妖精の物語をずっと投稿していたけれど、こうやって、物語ではないお話を書くのは、ずいぶん久しぶりなのじゃないかと思う。今日は、少し時間ができたので、ちょうどいい。

 どうして時間ができたかというと、職場で体調を崩してしまったからだ。では、安静に寝ていなくては、と思われるところだけれど、いわゆる持病の発作のようなものなので、薬を飲んで、時間を置けば回復する。とはいえ、体が硬直してしまうので仕事はままならない。それで、早退したというわけ。

 私は統合失調症と転換性障害という二つの障害を抱えているのだけれど、この一年ほどは、ずいぶん回復を感じている。統合失調症の薬をPZCからラツーダ、というものに変更してからよくなってきている。この一年で、仕事を休んだのは月ごとに一回あるかないか。ほとんど毎週のように休んでいた時期から考えると劇的に回復している。今日はちょっとダメだったけれど、それでも病いを発症してから10年弱の間で、一番、仕事を休まないでいられていると思う。

 そんな風な調子で、夏まではかなり調子がよかった。朝型になり、ジョギングもはじめた。それが途切れたのはコロナへの罹患だった。どうしても出かけなくてはならない用事があり、そこで罹ってしまった。コロナ自体は比較的軽かったけれど、後遺症に悩まされた。統合失調症はコロナの基礎疾患に該当している。ブレインフォグは元々持っているのだけれど、それが酷くなり、倦怠感、不安感がぐんと増した。それでも、続けて休んだのはコロナの期間だけで、そのあとは、悪いなりに仕事をこなすことができた。

 コロナ罹患は辛い時期ではあったけれど、よいことも運んできてくれた。ちょうどその時に、AI画像生成のブームが来ていたのだ。部屋から一歩も出られないのだから、そこでできる新しいことにチャレンジしないで、どうするんだ。すぐにMidjourneyに登録して画像を作り始めた。
 その時から、毎日欠かさず投稿している。元々、spin a yarnというTwitterの1ツイートの物語のコンテンツを持っていたのだけれど、そこにAI画像と物語を組み合わせることを始めた。なんといっても、この画像が出来上がったことが連載を決定したと思う。

Midjourneyで生成した妖精。Photoshopで修正を加えている。

 なんて素敵な妖精の姿だろうと思った。これを作り続けられるなら、物語はいくらでも書けると思った。そして、それから毎日更新している。今は、TwitterとInstagramとnoteで同じものをアップしている。noteであれば、このマガジンをフォローしてもらえると見やすいと思う。

 だいたいいつも自作を持ち上げるしょうがない人間だけれど、それでもこの妖精の写真と物語は素敵だと思うから、ぜひ、毎日見て欲しい。

 そしておまけとして、この冬に送ったグリーティングカードを公開。

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 そして、それよりも時間は遡って、昨年の三月。実はnoteで新しいプロジェクトも始めていた。その活動を『三兎舎』という。

三兎舎はroverdover 茅野カヤの新しいプロジェクトです。

 三つ首兎のミトシャが活躍するnote。私、石川葉は、『ミトシャの植物採集』という物語を執筆している。

 カヤさんの絵が毎回素敵だし、物語も面白いので、ぜひミトシャを追いかけて欲しい。物語もいよいよ佳境を迎えるので、ぜひぜひ。三兎舎のページはこちらから。グッズも充実しているのです。

 ミトシャには『ミトシャのアートハント』や『ミトシャのスイーツハント』などのコンテンツもあるので、いろんな切り口で楽しんでもらえたら、と思っている。

 そのミトシャ、多趣味な三つ首兎で『ミトシャのブックハント』というコンテンツも持っていたのだけれど、今回、それを私に譲ってくれることになった。なので、私個人のnoteでは、妖精のお話に加えて、読書日記もつけてゆこうかと考えている。『ヨウのブックハント』にしようかな。もう少し考えてみよう。

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 私が本を読む理由は、もちろん読書が好きだからというのはあるけれど、物を書くには読まなくてはならないから、というのも大きい。私は、noteを実質休んでいる間も文芸誌への投稿は続けていた。今も結果は出ていないけれど、変わらずに続けようと思っている。

 最初の方で朝型になった話を少しした。朝型にした、というよりも結果的になっているという方が正しい。というのも統合失調症薬ラツーダを飲むと、強い眠気とアカシジア(体がむずむずして落ち着いて過ごすことができなくなる症状)が自分には副作用として強く出ている。アカシジアの少ない薬と言われているのだけれど、発現しているのだから仕方ない。その眠気とアカシジアをやり過ごすために21時頃には就寝することにしている。気絶するように眠るので、アカシジアの発生するタイミングは夢の中、ということになる。食事の後、満腹の間に飲まないと効果が薄い特殊な薬なので、こういう行動を取ることになる。朝飲んで、仕事にならないのは困るからだ。

 早寝をするので、5時には起きるようにしている。ロングスリーパーなので、もう少し眠っていてもいいけれど、なるべくその時間に起きる。ジョギングは職場からの帰り道の短い距離に変更し、朝はまず聖書を読む時間とした。旧約聖書と新約聖書をそれぞれ読んでいる。その中から御言葉をツイートしている。

 これは『数学ガール』の著者の結城浩先生が、毎朝しているのを見て、それに倣ったもの。一度の通読が終わったら、今度は文語訳の方で新約聖書を読んでみよかと考えているところ。

 聖書を読んだ後、妖精の物語を書き、そして執筆中の小説に取り掛かる。仕事の準備をするまでの二時間を執筆時間に充てる。すらすらと書き進められることは少ないけれど、その時間を取ることはとても大事だと考えている。読書の時間になることもあるけれど、とにかく毎日原稿用紙に向かうことが大切だと思っている。そしていろんな媒体に投稿するのだ。

 その中から生まれた小説を、このアカウントのnoteに投稿した。『リビングデッド花一匁』だ。ジャンプ+の原作大賞に応募した。

 ハイファンタジーの要素を持った現代ファンタジー。これは、spin a yarnの一節からはじまった物語。

 内容はまるで違っているけれど、確かにここがはじまり。今回の小説化にあたって、アドバイスをもらっている。それはとても的確な指摘だった。初稿にジョスという登場人物はいなかったのである。読んだ方は、それがどれだけインパクトのあることなのか、よく分かると思う。

 そういうことを踏まえて、昔noteに存在した『透明文芸部』のことを懐かしく思い出している。今、切実にそういう場が欲しいと考える。
 サークル機能を使えばよいのだと思うけれど、それをホストすることが、とても大変なのだ、と思う。
 でも、やりたいなあ、と思う。

 こんなことを考えている。
 今、公募されているトピックを持ち寄る。それはTwitter上のものから小説投稿サイト、文芸誌に至るまで、ありとあらゆるものを。webで完結できるものは、部員が参加し、その結果までを精査して総括する。文芸誌のものは、授賞し掲載に至ったものについては、話せる範囲で、その裏話を。落選したものは、規定で認められている新たな公募先をみんなで検討する。
 そういう、実践的文芸部ができないか、と。

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 一時期、離れていた物書きの人たちも、徐々にnoteに戻ってきているという肌感覚がある。Twitterの行く末も不透明だし、私も、また以前のような、今回のエントリーのような投稿を再開しようと思う。先に書いた通り、ブックハントからになると思うけれど。

 まだまだ書きたいことはあるけれど、また少しずつ投稿しよう。今日、たくさん書いたトピックを、それぞれもう少し詳しく書いてみるのもいいかな。深掘りして聞いてみたい事柄があったらぜひコメントください。
 ともかく、あらためて、これからよろしくお願いいたします。

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