【spin a yarn】
雨降る夜、わたしの肩で小夜啼鳥が雨宿りする。泣いてもいいよ、と耳元で囀る。そんな優しい口説き方、君はいつ覚えた。わたしは泣く。憂いがある。不安がある。小夜啼鳥は涙を啄ばむ。そして美しく鳴く。終わらない夜を感じられる真夜中が好きよ。夜に歌う君が好きよ。

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