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NPO会費は「浄財」のようなもの

体当たりNPO運営記(20) 2017年2月
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いよいよ今週末に、NPO総会&懇親会があります。毎年のことながら、日々の事業 と事務雑務に追われながらの総会準備なので、まさに夜中明け方に突貫工事中なう、 といった有様です。

森ノオトの事業年度が切り替わる12月末から総会までのこの時期は、NPOの会員更新 のタイミングでもあり、毎日、とても緊張しています。NPO会員の皆さんが「更新」 してくださると、1年間の活動を認めてもらったんだなあという安堵と感謝の気持ちで満たされ、逆のパターンでは友を失ったようなつらさでいっぱいに。 のタイミングでもあり、毎日、とても緊張しています。NPO会員の皆さんが「更新」 してくださると、1年間の活動を認めてもらったんだなあという安堵と感謝の気持で満たされ、逆のパターンでは友を失ったようなつらさでいっぱいに。
まあ、一喜一憂おおさわぎなんですね。

NPOにとって「会員」はものすごく大切な存在で、NPOの規模感、成果そのものの、 一つの指標でもあるのかな、と思います。NPOという組織特有の特殊さ、関与のグラデーションが非常に複雑かつ多岐にわたるということ。

森ノオトの場合、読者、イベント参加者(お客さん)、ライター(活動メンバー)、賛助会員、正会員、スタッフ、役員と幅広く、さらにライターはNPO会員であり、時にはお金を払ってイベント参加者になったり、ライターとして記事の報酬(些少ですが)を受けたりイベントスタッフになることも。この難しい参加のグラデーションについて 説明するのも理解してもらうのも難しく、わたしだってNPOを立ち上げておきながらNPOという組織を「わかる」ようになるまではだいぶ時間がかかりました。

NPOの会員は、スポーツクラブの会員と異なり、お金を払ったからサービスを受けられる(利用できる)という対価性のあるものではなく、

「NPOの趣旨に賛同しますよ、応援しますよ」

の気持ちのあらわれなので、会員の数が増えること、継続してもらえることは、自分たちの存在意義を「わかりやすい数字で確かめられる」確固たる指標です。

特に、NPOにとっての「会員100名」は最初の指標のようなもので、100人が支える組織であるということは社会的評価につながります。昨年、103人もの方が会員になってくださったことは、森ノオトにとって大きなニュースでした。

だから、会員が増えることがわたしたちにとって何よりの励みになるし、しんどいなあと思うことも乗り越えようという気持ちを奮い立たせてくれる、何よりもありがたい「浄財」みたいなものだと思っています。会員の皆さんには、実は「活動すること」を求めているのではなくて、「自分は活動できないぶん、森ノオトを支援することで、間接的に活動していることにつながる」ってことをお伝えしたいのです。

先日、NPO支援をしている専門家に「NPOは”通過する人”が多いのがいい。出入り自由(入会も卒業も)、必要な時に会員として参加してもらって、一度出て行っても、またその人が必要とする時に受け入れられるよう、門扉は開いておく」とアドバイスをいただきました。ついつい、会員の維持のために、サービスや特典的なものでつなぎとめることを考えてしまいがちでしたが、そっちに走るのではなくて、シンプルに、 
「森ノオトはNPOとして、持続可能な地域社会をつくるために、さまざまな環境啓発活動や、地域活性化につながる活動をしています。ぜひ、会員として応援してください」
と、自分たちの活動理念を伝えていくことが大切なんだなあ、と思い直しました。

森ノオトは、NPOの会費で、メディア「森ノオト」を運営しています。
「地域の宝を発見する」ための取材経費や運営費は、会費でまかなっています。

だから、自由な取材、発信ができて、エコのコンテンツをつくって、そこから料理講座やDIY、映画上映などの新たな活動につながっています。

そう、森ノオトが存在できるのは、webで情報を発信できるのは、このメールを読んでいる会員の皆さんのおかげなのです。

ぜひ、今年度も引き続き、会員として応援を宜しくお願いします!

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