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花と緑のまちづくりを振り返る

今日は各地で区民祭りが開かれますね。リアルな場での3年ぶりの再会を寿ぐように天気も味方しており、今日から始まる「オープンガーデンあおば2022」もいいスタートを切れそうです。フラワーダイアログあおば や、Instagram( @flower_dialogue )でもコツコツ情報発信しており、見ているだけで、青葉区の環境の豊かさを実感します。

私は今日の午後、「青葉まちづくりフォーラムの20周年記念シンポジウム」に登壇します。「市⺠、行政、事業者などの多様な主 体が連携して実現する次世代につなぐまちづくり」を基本理念として20年を重ねてきた偉大な先輩団体に招いていただいたことはたいへん光栄で、特に今回は「まちづくりの中間支援」がテーマとのこと、青葉区の高い市民力を未来につないでいくためにも、「メディア=媒介者」の役割についてお話ししようと思っています。

その一つが、フラワーダイアログでの5年にわたる実践と思えます。2017年の秋、この企画が動き出した時は、「森ノオトがなぜ園芸? 花?」と混乱から始まったものの、花苗配布という形ではなく、ローカルメディアだからできることについて、まさに地を這う歩みが積み重ねられてきました(本事業担当の梅原、本当にいい仕事をしてきたと、リスペクトしている!)。

横浜には、公園という公的な空間を地域の住民が手入れをしていくための「公園愛護会」という仕組みがあります。地域住民の自発的な緑化・美化活動は、やろうと思えばとことんクリエイティブにも壮大にも、あるいは私的な趣味満載の形にもでき、当番制でイヤイヤ押しつけ合うものにしてしまうのはもったいない。しかしながら、花という生き物を相手にしているため、お世話は日々のこと、まるで子育てにも通じる地味で地道な作業の連続です。森ノオトでは取材を通して、その「ケ=日常」の活動に光を当て、各公園で実践されてきた活動の知恵と工夫を公に「シェア」してきました。個々の「点」としての活動が、ローカルメディアが介在することによって「面」としての集合知になる。「オープンガーデンあおば」は、「公」の公園と「私」の庭の双方が混じり合って始まる、新たなスタートなのだと思います。

今日のタウンニュースのトップ記事でも「オープンガーデンあおば」が紹介されていましたね。そこに「2027年に旧上瀬谷通信施設(米軍施設跡地)で横浜国際園芸博覧会が開催されることもあり、オープンガーデンを機運醸成のためのイベントとして位置付けている」とあります。この園芸博については賛否両論いろいろあり、何を横浜の魅力として世界に発信していくのか、「市民参画による地域の緑化・美化活動」はまさに横浜の市民社会を体現しているものだし、それをいかに「未来に受け継ぐ」のかを考えていかねばならない。今日のシンポジウムは、たいへんいい機会をいただいたと感謝しています。



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