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うちの団体ってなんなのよ!

体当たりNPO運営記(7) 2015年11月記
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11月は森ノオトにとって大切な時期です。創刊したのが2009年の11月、2011年11月に開催した創刊2周年記念パーティーで100人以上が集まり法人化を決意した月でもあり、NPO法人設立後は地域での活動の集大成を見せる「あおばを食べる収穫祭」を開催する月でもあります。

内部的に重要視しているのは、森ノオトの主要な活動メンバーでもあるリポーターに、1年を振り返り、翌年に向けての希望を聞く「リポーターアンケート」の実施月でもある、ということ。2013年以来始めて3回目ですが、一人ひとりの正直な思いを汲み取る、大切な時間でもあります。一通一通、何度も何度も目を通し、一人ひとりに思いを馳せ、来年はどんな風に活動してもらおうか、どんな場にしたらみんなが居心地よくなるかなあと考えながら、運営に生かしています。それぞれの仕事や子育ての状況も共有してもらい、過度な負担を避けるための対策も兼ねています。

人数も増えて、わたし自身の仕事量も増え、個別にお返事できなくなっているのが申し訳ないのですが、この場を借りて、協力してくれたリポーターの皆さんに感謝を申し上げるとともに、来年もみんなの声を汲みながら森ノオトのリポーター活動を楽しく盛り上げていきますね!

「リポーターってなんだろう?」という定義についても、その時いるメンバーに合わせて、毎年、ゆるやかに解釈を拡大・縮小させながら、生き物のように動かしています。
リポーターは森ノオトの中心「活動メンバー」です。「取材をして記事を書くメンバー」というのが本来的な定義ですが、結果的に地域とのネットワークをつくり広げ、収穫祭など集客が必要な時にはチラシ配布などを積極的に買って出てくれる、それが「活動」そのものとも言えます。「毎日動いているウェブメディアのメンバー」なので、森ノオトとは何か、森ノオト周りで起こっていることをよく知っています。

NPO設立以降、料理部活動、エネルギー部活動と、メディアの枠を飛び出したイベントも増えてきました。
今年はリポーター同士の交流会「森ノお茶会」を開催し、編集会議以外でもリポーター同士が語り合う機会を設けました。
そうすると、イキイキ動き出す人が出てくるんですね。その一人が三ツ橋樹里子さんで、森ノお茶会で大好評だった古着のリメイク刺繍会でホストを務めてくれたり、3人のお子さんを連れてイベントにたくさん参加してくれたり、今年最も中心的に活動してくれたといってもいいくらいです。
彼女はパソコンを持っていないので記事は書けないけれど、2013年からリポーターとして参加し続けてくれていて、編集会議でも読者としての率直な意見を伝えてくれる。彼女の声が、「森ノオトが今後、どんな風に情報や活動を届けていけばいいのか」という方針に対して、ものすごく役立っています。リポーターとは、子育て中のお母さんが何を考え、どんな風に日常の時間を使っていて、何に興味があるのかを森ノオトに伝えてくれる、それもまさに「リポーターの活動」だと、樹里子さんを通じて感じました。

森ノオトの顔・料理部リーダーとして大活躍の大西香織さんもそう。記事を書くのが苦手だけど森ノオトが好きで創刊時からずっと一緒にいて、料理講座という仕事の依頼が来た時に講師の役割を果たせるのが香織さんだった。リポーターだったからこそのいまの香織さんがあり、香織さんがいてくれたからこそ今の森ノオトがあるのかなと。
つまり、リポーターの一人ひとりがいまの、そしてこれからの森ノオトに欠かせない、本当に大切な存在なのだな、と思っています。

そう考えると、森ノオトのリポーターは「森ノオトをつくる人」なのかな、と思います。森ノオトの取材班として地域を取材することと、子育て中のママのリアルな声を森ノオトに伝えること、どちらも「リポーター」なんですね。記事という形でアウトプットするだけでなくても、こうしてアンケートに答えてくれるだけで、ものすごく重要なフィードバックを森ノオトにしてくれています。

今年はリポーターの人数が増えたこともあり、記事を書く人を中心に編集会議を運営する方針を伝えましたが、「編集会議はリポーター同士が意見交換できる大切な機会。記事を書けない人でも参加してよいのでは」という意見を複数もらいました。そうですね、来年はもう少し広く戻そうかなと思います。増えてあぶれた時はその時にまた考えます(!)。

現時点での森ノオトを整理すると、以下のようになります。
・理事会=森ノオトの経営方針に対する助言・承認・決定
・事務局=日常的な活動の準備や土台づくり、企画、運営、実働
・リポーター=取材活動で地域ネットワークを広げ森ノオトに地域・生活者の声を届ける活動の中心メンバー
・森ノオト正会員=森ノオトの理念に深く賛同し活動を支えるパートナー
・森のなかま会員=森ノオトのファンで森ノオトを楽しみ森ノオトを利用できるメンバー
その外に、地域の読者がいて、仕事でご一緒する企業や行政の方々がいて、、、と、広がっていくのかなと思います。

「森ノオトってなんなの!?」は、いま、そこにいる人を見ながら、少しずつ変わってきています。リポーターの皆さんにはこれからも色々な意見を届けてもらいながら、一緒に「森ノオトをつくる」なかまでいてほしいなと思います。

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