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セールスフォースを使ってみた。

体当たりNPO運営記(15) 2016年6月記
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「永遠の中学生」を自認していたわたしもついにアラフォーで、気づいたらわたしの周りは自分より若い人が増えてきました。会社員として働いていた5年半は、会社の中でも最年少の下っ端で、その後はフリーランスになったので熟練ジャーナリストに囲まれるなかでやっぱり若手のまま。そんなわたしが、自分よりも5歳年下のあゆみちゃんや7歳年下の南海子ちゃんと一緒に働くようになって、若い彼女たちからたくさんの刺激を受けています。会社員としてバリバリ働いていた経験のある二人は、ネットリテラシーが高く、新しいシステムを使いこなし、気づいたらどんどんタスクがさばかれていく、仕事のスピード感がとても気持ちいいです。

いま、南海子ちゃんには顧客管理システム「セールスフォース」の導入を担当してもらっています。セールスフォースを通じて、森ノオトが出会ってきた「人」のデータベースをつくることで、イベント参加履歴がわかったり、イベント参加者の満足度を分析するなど、様々な活用ができます。

でも、導入の一番の理由は、NPOにありがちな「理事長や事務局長の頭の中にあるデータベースを、スタッフが共有できるようにする」ことです。イベントごとにエクセルで参加者名簿をつくるやりかたから、「森ノオト全体」でいかに人の情報を集約していくのか、システムを使い倒すことで、たとえ代表が不在でも変わっても、次のスタッフがNPOの「顧客」を引き継ぐことができます。これまで森ノオトに関わり、応援してきてくださった人たちに、きちんと、「次の道」を伝えていく仕組みを、南海子ちゃんの力を借りてつくっています。

実は、このメルマガは、今日、初めてセールスフォースから送ります。森ノオトが、会員の皆さんにどうコミットしていったのかの履歴が、一人ひとりに残っていきます。

これまでわたしが見よう見真似で積み上げてきたものを、システムに落とし込んで、誰もが使える汎用性の高いものにしていく。個人に頼りすぎない仕組みづくりをいかにおこなっていくかが、NPOにとって大切なのではないかと考えています。同時に、「思いをもって組織を立ち上げ運営してきた」代表だからこそできる、代表でしかできないこともあると思います。

小さな小さな「わたし個人」の枠を超えて動き出した森ノオト。実は昨年までは個人事業主と同じくらいの売上だった法人ですが、今年はようやく「法人」規模の収支になってきそうなのです。規模とお金は、なるほど連動するんだなあと肌身で感じています。今度は、わたし自身が「森ノオト」についていく番です。若く柔軟なスタッフに学びながら、わたし自身の器も広げていかなければなあ、と思いました。

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