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加藤みづほ選手ロングインタビュー ~ドイツ・ボーフム所属の加藤選手にオリンピックや、チームのこと、ドイツの現状について聞いてみました。~    聞き手/HIROHIRO

先日、WEリーグがスタートし、更なる盛り上がりが期待される女子サッカー界。今回はドイツにいらっしゃる加藤みづほ選手に、メッセージでインタビューしました。加藤選手は、男子では浅野拓磨選手も所属し、かつては小野伸二選手も所属したあのボーフムで活躍していらっしゃいます!
(2021年9月13日)

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Q(HIROHIRO)  オリンピックで、なでしこJAPANの試合をどう観ましたか。
世間の期待より早くなでしこJAPANは敗退した印象ですが、加藤選手の印象はどうだったのでしょう?

A.(加藤選手) オリンピック期間中、なでしこJAPANの試合を観れたのは初戦のカナダ戦のみでした。

ただ結果を見ても、金メダルは初のカナダでしたし、近年の世界各国の女子サッカーのレベルは凄い勢いで高まっているなと。

私はずっと欧州に身を置いているので、特に欧州各国の女子サッカーの普及はここ数年でもとても強く感じていますね。

Q オリンピックに出場していた女子サッカーの外国の選手たちと、日本の選手たちのフィジカルについてお聞かせください。
海外で常に戦っている加藤選手は、肉体面の違いや差についてどう思ったのでしょう?

A. イタリアでプレーしていた時も、現在のドイツでもまず一番小柄なのが私です。フィジカルの差は私自身も常に感じながらプレーしています。

正直、身体の大きさはどうしようもありません。(笑) 

しかし、その中でも戦うためにも私自身、数年前からウエイトトレーニングを本格的に取り入れました。

俊敏性や瞬発力といった日本人の強みを活かしながら、ひと回りも大きい外国人選手と真っ向勝負のパワープレーは避けつつ…。

それでも、球際での寄せや、競合い際での一歩先に触れるかどうかといった「強さ」は私自身も必要性を感じています。

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Q 加藤選手は、シーズン前に怪我をしたということですが、調子はいかがですか?

A. 足首靭帯を損傷し、プレシーズン中は我慢我慢と自分に言い聞かせて気持ちを切り替え治療に専念していました。

現在は足首の状態も良好なので、コンディションを上げていきたいです。

Q シーズンの最初の試合を終えた感想をお聞かせください。

A. 先ずはこうしてリーグが開幕し、試合を迎えられたことが本当に嬉しく私自身も凄くワクワクしていました。

練習すらもできなかった長い長いロックダウンの期間を経てのリーグ開幕戦だったのでとても感慨深いものがありました。

リーグ昇格の為には1試合1試合の結果が本当に大事なので、初戦を勝ち切れず良いスタートを切れなかったことが残念です。

ただ負けなかったことはひとつ良かったのと、初戦を終えてから選手、監督を含め勝ち切れなかった悔しさ、勝つ事に拘る貪欲さっていうのを感じ、練習での雰囲気に変化があったのでポジティブに捉え、次の試合に向かいたいと思います。

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Q 監督との関係はいかがでしょう。練習や試合ではどんな指示を出されますか?

A. 今季から新しい監督になりました。女子サッカーを指揮するのは初めてなので、練習の強度設定が高めな時(特に走り)が多々あります(笑)

とても熱い監督ですが、コーチと共にコミュニケーションも多く、選手との距離感も上手く寄り添ってくれています。

アグレッシブさはかなり要求されますね。サイドバックですけど、積極的に攻撃に参加し、サイドでの仕掛けや突破を求められています。

Q    チームメイトとの関係はどうでしょう。プレーについて、激しく言い合ったりするのでしょうか。

A. 今季のボーフムは30歳を越えてるベテラン選手もいますし、経験多い選手も所属しています。

普段はとても明るく仲が良い雰囲気ですけど、練習中になるとバチバチしてますね。

特にゲームになれば、球際ではファウルするくらい厳しくなったり、服を引っ張られることも度々ありますね(笑)

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Q Twitterにあげてある素晴らしい朝食の写真を見てびっくりしたのですが、夜はどんなものを食べてますか?

今季始まってから、「食」に関して拘るようになり栄養士さんにアドバイスをもらっています。

基本的に練習が21時に終わり、家に帰宅するのが22時過ぎになってしまいます。

なので、練習がある日はプロテインとおにぎりを持参し、練習後に直ぐに食べれるようにしています。

Q  行きつけの地元レストランはありますか?

A. 地元レストランですか…うぅぅ〜ん。

考えてみると、ドイツに戻ってきてからドイツ料理をまだ食べていないですね!

私が住む街は日本食レストランが多くて、やっぱりいつも食べたくなるのは日本食ばかりなんですよね(笑)

ドイツ料理となると、「THE 肉とポテト」ってなるのでちょっと重くて…。

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Q 再び、オリンピックについてです。ドイツのかたの関心はどうでしたか? ドイツの皆さんもTVで見ていましたか?

A. ドイツでもテレビ中継はしていましたが、オリンピックの雰囲気は全く感じませんでした。

私自身も悲しいことに「東京オリンピック」を全く体感することなく、気付いたら開幕していて気付いたら閉幕していたというのが正直なところです。     

やっぱりドイツでは「サッカー」への関心は本当に高いですし、試合がある週末は街も賑わってますけど、面白いことにオリンピックには全然関心がないといった印象で、オリンピックで賑わっていたということも全くありませんでした。

Q 歴史あるクラブに所属する加藤選手は素晴らしいと思います。ぜひ、今シーズンの意気込みをお聞かせください。

A. 名の知れた歴史あるクラブでプレーできることはやはり嬉しいですし、誇りに思います。

先ずはチームとして昨季は昇格を逃し悔しい想いがあるので、このチームでリーグ昇格を成し遂げれるようシーズンを戦いたいです。

個人としても結果にこだわって、日々の練習から向き合っていきたい。結果が全ての世界ということをここ数年強く思い知らされてきたので。

私自身もピッチで体現して、今置かれている場所からステップアップに繋げなければいけませんし、応援、サポートし続けてくださり一緒に戦ってくれている多くの方々の為にも結果を求めて。熱く戦い続けます。

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Q ドイツでは、現状、コロナについてはどういう対策がとられていますか?
やはり、かなり厳しいのでしょうか?

A. 感染者は変わらず増えていますね。但し、外出すらできなかった厳しいロックダウンからは規制がかなり緩和されており、ほぼ日常の生活に戻りつつあります。

屋外ではマスク着用もする必要はなく、外を歩く人たちはもうマスクもしていません。

多くの場所でいつでも無料でコロナ検査を受けることができ、ワクチンも直ぐに摂取することも可能です。私も先日、予約無しでワクチン接種することができました。

3G Regeln といって、ワクチン接種完了者、回復者、48時間以内の陰性証明保持者でなければ、屋内活動や接客業、飲食店内利用等ができないという規制はあります。

が、ワクチン接種率は62%を超えており、多くの人たちが今や海外旅行をも楽しんでいますね。

私の住んでいる街も海外からの旅行者ばかりです。

私自身、イタリア、ドイツとかなり厳しい規制の中で過ごしてきたこともあり、現在は規制はありつつも、日常生活を送れているという日々です。

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加藤選手、この度は、ご協力ありがとうございました。今シーズンの更なるご活躍を期待しております! 

加藤選手のtwitterはこちら(@mizuuu18) 加藤選手の公式ホームページはこちら(https://mizuhokato.site/) YOUTUBEチャンネルはこちら(【140秒以内で終わらないみづチューブ】)。

皆様、是非遊びにいらっしゃってください。

なお、加藤選手は、常時、スポンサー様、ホームページパートナー様を募集しています。お問い合わせは、加藤選手のSNSからDMにて。

聞き手 HIROHIRO(Teck-Teck World代表)

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加藤みづほ選手プロフィール                     愛知県刈谷市出身。福井工大福井高、大阪体育大を卒業後、単身で渡独。
1.FC ケルンで3シーズンを経て、イタリア UPC タヴァニャッコへ。その後、再びドイツへ戻り現在はボーフムに所属中。
クラウドファンディング女子サッカープレイヤー。無名選手から世界で活躍する女子サッカー選手へ。
サッカーを通して、日本と世界を繋げられる存在を目指します。

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