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奈良公園の鹿はサラリーマン説

結論

  • 奈良公園東側の山々に住宅を構える

  • 仕事は観光サービス業

  • 給料は鹿せんべい


奈良盆地では、11月下旬から紅葉が美しく観られるようになります。奈良公園は、赤いモミジ、黄色のイチョウなど、色とりどりに染まります。

春日大社

奈良公園

東大寺、春日神社、興福寺、春日山原生林という4つの世界遺産があります。奈良と言えば、鹿です。奈良公園から近鉄奈良駅方面に抜ける大宮通りには、1973年から鹿に注意という路面標識があります。

奈良の鹿は天然記念物

若草山など奈良公園の東側にそびえる山々、春日神社境内である春日山原生林周辺を中心に住んでいます。

奈良の鹿は奈良時代から神の使いとして大切に扱われています。750年頃、平城京を治めるため、茨城県の鹿島神宮から神様が白い鹿に乗って御嵩山(春日山)に来られたことがきっかけです。室町時代には、鹿を殺すと、死刑になるという法律も存在しました。

江戸時代には、現在のような鹿と人々との交流により、共存する関係にありました。1957年 9 月 18 日に奈良市内全域に生息する鹿は、国の天然記念物に指定されいます。特に、奈良公園、春日大社境内では保護区域に指定され、大切に保護されています。奈良市の保護によって、戦後79匹程度だった奈良の鹿は現在では1200匹程度まで増えました。奈良の鹿は文化財のため、故意に傷つけると、文化財保護法違反で起訴され、最高5年の懲役刑に罰せられることもあります。運転中に誤ってぶつかってしまった場合は、すぐ警察に報告しましょう。

1672年から毎年、角切りが行われています。角切は、人々に角による危害を与えることを防ぐために行われます。オスの鹿の角をノコギリで切ります。オスの鹿は、メスへのアピール、ライバルとの戦うための武器として角が生え、2~3年程度で成長します。

奈良の鹿はサラリーマン説

奈良の鹿は、すべて野生の鹿で、朝、奈良公園へ通勤し、夕方、山へ帰宅します。まるでサラリーマンです。

労働環境も整っており、奈良公園周辺に生えている芝、ドングリを食べながら仕事しても、誰も怒りません。しかし、お店にある鹿せんべいを勝手に食べると給料泥棒と思われ、店主に怒られます。

業務内容は観光業。奈良を訪れる世界中の観光客の相手をします。給料は鹿せんべいです。月給制ではなく、日給制です。鹿せんべいとは、米ぬか、小麦粉を原料にした生地を焼いたもの。食べると、ほのかな甘味も感じられます。しかし、米ぬかの繊維が口に残ります。また食べたいとは思いません。

鹿せんべいの売上の一部は、奈良の鹿の保護活動に活用されます。

奈良の鹿は食欲旺盛です。人々に食べ物をねだり、攻撃してでもエサを奪おうとします。絶対に鹿せんべい以外の食べ物を与えてはいけません。道沿いや車の中で鹿せんべいを与えることは禁止です。道沿いに鹿が集まり、離れなくなり、渋滞を引き起こすことにつながります。

目に入ったものは、なんでもエサと思い込みます。特に、手荷物には注意しましょう。パンフレット、お札も食べてしまうことがあります。

奈良公園でルールを守って鹿とたわむれましょう。

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たびてく@一人旅ガチ勢
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