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けど、確率を上げることはCanでMustだろ。 『六人の嘘つきな大学生』

ネタバレなし。感想に近い。

「どうすれば相手の本質を見極められますか?」

そんなものはない。これに尽きる。100%無理。できると思うのが傲慢だ。落としたやつに優秀な人は必ず含まれているし。眠いなあって思いながら読んだESは頭に入らないし、もう2次にある程度進めたから、後の学生は適当で。ってことなんてザラにある。人事だって不完全だ。結局、運なんですよ。

人事だけど、サービス使ってません。いい人っぽい雰囲気の人を選ぶ。逆に可能だと思います?可能だったらどの会社もそれをやっていますよ、教えて欲しいくらいです。

決め方は「なんとなく」

「態度、知性、誠実さ、雰囲気、柔軟性」の5つの項目を5点満点つける。たったこれだけ。決め方は「なんとなく」それ以上でもそれ以下でもない。そして、隣の人事は眠い、かったりいと言っている。みんな絵本を読み上げているように思える。つまらない。サークル、バイト、ボランティアの会長多過ぎだろ。

前半は1ばっかつけてたけど、途中でもう少し高くって、、、そんなのもありなの?基準を変えていいはずがないじゃないか。このボールペンで彼らの数十年の未来が変わる。それを自覚しているのだろうか。男の人事は見た目が好みな女の子に高評価をつける。この人たちにプライドはないのだろうか。

誰もが胸に「封筒」を隠している。

見えている部分は氷山の一角に過ぎない。月は表側しか見せない。月の裏側ってどんなんだろうね。どれだけ必死に情報を集めても、そんなの表に出てるほんの一部の情報でしょ?都合よくいい情報を繋ぎ合わせてるだけ。

企業は本当に、優秀な学生を選抜できているのか?就活って本当に機能しているのか?不備を。選抜した奴らはクズだったって証明したかった。無能な人事に見せつけたかった。

当時は人事は会社の中でエリート中のエリートだと思っていた。あの尊大な態度。そうじゃなきゃ話がつかない。けど、入社してびっくりした。人事の立ち位置に。誰も花形と思っていない。こんな人に生殺与奪の権を握られていたんだって。人を見極めてますよって傲慢な態度で。

この社会システムにイライラした。

感想

けど、確率を上げることはcanだしmustだろ。

確かに、人を見極められるわけがない。けど、確率を上げることはできる。

人間関係も恋愛も全部そう。

この間、恋愛でもそういう話をした。全部わかる必要なんてなくない?けど、なるべく解りたい。コアな部分はとくに。フィーリングしかない。居心地がいい。一緒にいて楽しい。正直、今の僕の考えとしては、それ以外の評価軸が見当たらない。「真面目な話もできるか?」「何かに熱中するタイプか?」そこはあるけど、結局そうじゃない人だとしても好きになることはある。

その人の総合値は常に変化するし、見方によっても変わる。

同時におもった。今のその人の強みを+弱みを-として総合値を100と表す。すると、1ヶ月後には120かもしれない。そもそも100あるけど自分が理解してるのは60で、他の人が知っている部分は30かもしれない。しかも、誤解がそこには入ってるかもしれないから、その30は自分にとっては20は合ってるけど10は合ってないと思うかもしれない。自分と他人が思うという2つのセグメントに分かれる。さらに条件が増えるわけだ。

そもそも強み弱みを+-として表すことが適切なのか?

強みは尊敬できる部分で、弱みは愛される部分じゃないか?

そもそも強み弱みは、数値じゃなくNFTじゃない?



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