証券アナリスト2次試験を終えての感想

今日は証券アナリスト2次試験を受けてきました。
試験を受けている最中に、「これはダメだ、落ちたな」と確信しました。自分なりに数ヶ月間しっかり勉強してきたつもりでしたが、全く歯が立ちませんでした。
午前の試験では、得点源にするつもりだった財務系の問題で手こずり、パニックになってしまいました。基本的な計算問題でしたが、何度計算し直しても答えがおかしいので、自分が信じられなくなり試験中に泣き出しそうになりました。時間も全然足りず、空白だらけの解答用紙を前に、もう諦めて家に帰りたいと思いました。
気を取り直して受けた午後の試験は、今回新しく加わった数量分析・統計はもちろん、国際金融や年金ALMなど苦手としている分野のオンパレードでした。マスターしたと思っていた論点も、問題の切り口が変わると対応できず、いかに表面的で浅い学習しかしてこなかったのかを痛感しました。

合格発表を待つまでもなく、この散々な出来では不合格は間違いないと確信しています。辛いですが、これが今の実力なのだと受け止めるしかありません。
それにしても、受けた直後は「あんなに勉強したのに」とか、「自分はやっぱり金融には向いていないんだ」などとヤケクソになっていましたが、少し落ち着いた今となっては合格に必要な勉強量が足りていなかったのだと思わざるを得ません。
合格者のブログなどを読むと、過去問を6年〜10年以上やり込んだという人が多いようです。自分がやったのは過去問3年分と予備校の模試(本番より随分簡単だった気がします)を何度か解き、その中で頻出の論点を抑えたことだけでした(一次試験まではこのやり方で合格しました)。範囲が膨大な2次試験では、直近の過去問だけで主要論点をカバーできないことは明らかで、アナリスト協会が公開している過去問5年分は全部やろうと思っていましたが、そこまで回りませんでした。加えて、各論点や公式を丸暗記するだけでは聞き方が変わった時に対応できないので、ロジックや理由も押さえる必要があります。その上で過去問は反射的にスラスラ解けるくらいになっていなければ、時間が圧倒的に足りず、毎回見たこともない問題が出てくる本番では太刀打ちできないと思います。自分は今は主婦なので他の受験生より多くの勉強時間が取れたし、実際にこの数ヶ月は多くの時間を費やしてきましたが、それでも合格に必要なレベルには達しなかった。この現実をまずは受け止めたいと思います。しかしより長い準備期間を取ったとしても、合格レベルに到達できる自信はありません。合格できる人は本当にすごいと思います。
今日は非常に残念でしたが、この数ヶ月が無駄だったとは思っておらず、金融や経済の基本がじっくり勉強できたことはとても良かったです。長く金融業界にいたのにこんなことも知らなかったのか、知っていればもっと優秀な社員になれただろうなと反省することしきりでした。また、継続的に勉強する習慣がついたことは財産だと感じています。
来年に再挑戦したいとまでは今は思えず、証券アナリスト試験に関して今後どうするかは未定ですが、これからも目標に向かってこつこつと勉強する習慣は維持したいと思います。