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神社の御神体
お寺にはその宗教宗派を説いた人を御本尊として祀ってありますが、神社はどうなのでしょうか。実は神社の場合、御神体は【鏡】です。それは何故なのかをちょっと掘ってみようかと思います。
神社における鏡は一般的に太陽を指しているといわれています。理由は鏡で太陽の光を反射するのを正面からみると鏡が太陽のように光り輝いて見えるからです。日本では太陽神である【天照大御神(アマテラスオオミカミ)】を最上の神様としてお祀りするので太陽を象徴する鏡を御神体として神社に祀ります。
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天照大御神様の神話でも鏡が出てきます。天照大御神が天の岩戸へお隠れになった際、他の神々が協力して天照大御神を外に出そうとします。そこで天の岩戸の前でお祭り騒ぎをして天照大御神の気を引き、扉を少しあけた天照大御神に「貴方様よりももっと貴い神様が現れたのでお祝いをしているのです」と言って鏡を天照大御神に見せます。鏡に映った自分の姿を見て天照大御神は岩戸の外にもう一人太陽神がいるのかと思い、もっとよく見ようと身を乗り出すと力の強い神様が天照大御神を引っ張り出し、別の神様が岩戸をしっかり閉め、天照大御神を外に出すことに成功します。この時の鏡が三種の神器でもある八咫鏡です。
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そしてもう1つ、鏡を御神体とする意味があると言われています。
御神体(鏡)に手を合わせる、ということは自分が鏡に映ることになりますが、鏡に映った自分を見つめなおし、その中心にいる【我(が)】を捨てることが出来れば、そこに映るのは【か(我)み】つまり【神】。神は常に自分の中にいるものなんだというメタファーですね。
神道とは
神道は、日本の宗教。惟神道ともいう。教典や具体的な教えはなく、開祖もいない。神話、八百万の神、自然や自然現象などにもとづくアニミズム的、祖霊崇拝的な民族宗教である。 自然と神とは一体として認識され、神と人間を結ぶ具体的作法が祭祀であり、その祭祀を行う場所が神社であり、聖域とされた。
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