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シン・エヴァンゲリオン 雑感【微ネタバレ】

「誰に向けた作品だったんだろうな」
「フ、十年以上待ったじゃないか」
「俺は…俺はな」
「分かるよ、Qが一番だって言いたいんだろ」
「やめてくれ!エンドロールだけだ…」
「辛かったな」
「何が」
「公開翌日の朝に、職場の同僚たちが話していて」
「あぁ、すぐにあの場から離れたよ」
「最後に旧劇を観たのは?」
「公開以来だな」
「記憶の風化は?」
「いい思い出だよ、何もかも」
「じゃあ、お前TVシリーズは?」
「中学の頃の深夜一挙放送で、うろ覚えだが」
「可哀想に、家での風呂の時間直撃だったんだろ」
「あぁ、VHSはアスカ来日を買っただけだ」
「JAの方に燃えたんだっけな」
「フ、いい思い出さ」
「そうか。なぁ、もしかすると俺たち旧世代は、あのシーンを最後に旧世代として取り残されたのかな」
「あのシーンか…言うな」
「謎もクソもない、何が原因かわからないが、『分かるエヴァ』になったから陳腐に見える、だろ?」
「やめろ」
「真希波って何だったんだろう」
「くそッ、やめろって」
「シンジくんは誰にも言えずに泣いていた」
「あぁ、俺たちは良い。こうして話し合える」
「求めているんだ、ということを知ったよ、改めて」
「序からQまで一緒に観に行っていた親友が初日に観に行ってしまったことは?」
「そう言うことだったんだよ!!」
「どう言うことだ?」
「一人で観るんだよ、分かるだろ、孤独に」
「フフフ、十五年近くになるな」
「死ぬなよ」
「クソ…ッ」
「大丈夫、俺たちの存在自体がケイショウに過ぎないんだ」
「ありがとう」
「8年待ったんだ」
「待てたんだよ、お前が大人になるのを待っていたんじゃないのか」
「はっきり言えよ」
「…」
「お前らしくないぞ」
「そうだよ!俺はQのエンドロールにだけ感動したんだ!!」
「3度も涙を落としたくせに」
「来場特典なんか開封できないだろ」

長い、はてしなく長い夜が更けていく——。

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こんばんは!オルタナ系ロックバンドTechnoBreakのボーカル、Junです!
Junの光の方、というのが正確ですね←
本日の記事は、あんまりキラキラしてなかったですが、間違いなく闇を抱えていない純粋な気持ちで酔っ払って一気に書きました(笑)

さて、只今自粛期間という事で、毎週ノートとバンドのブログそれぞれ2本の記事を更新という企画が進行中です!
バンドのブログの方ではTechnoBreak Junの闇の方が執筆していますので

もしよろしければ、そちらの方もご覧いただければ幸いです↓



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