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【文化財】「みろく―終わりの彼方 弥勒の世界―」


スーパークローン文化財として甦った、バーミヤンE窟仏龕天井壁画《青の弥勒》

 昨年、東京藝術大学大学美術館で開催された「みろく―終わりの彼方 弥勒の世界―」は、皆さまご覧になられましたでしょうか?
 ニコニコ美術館とYouTubeにアーカイブ映像が残っていますので、ぜひこの機にご覧ください。

 展覧会要旨です。

 釈迦仏入滅。この暗く沈んだ世界に救世の光をもたらす未来仏・弥勒。東アジアで広く親しまれ、日本に深く浸透した弥勒は誕生の地ガンダーラから時空を超え、交易と仏教伝来の道シルクロードをたどってヒンドゥクシュを抜け、天山を越え、海を渡って遥か東方の日本に至っています。
 6世紀、その中継地となったアフガニスタンのバーミヤンの磨崖に、像高55メートルの弥勒の大仏(西大仏)が刻まれ、多くの人々の信仰を集めていました。しかし、あいつぐ戦乱の中で、バーミヤンの仏たちは破壊され、往古の姿を失ってしまいました。
 本展では、ガンダーラとアフガニスタンの弥勒菩薩像、スーパークローン文化財の技術をもって原寸大復元したバーミヤンE窟仏龕天井壁画の《青の弥勒》を中心に、スーパークローンの敦煌莫高窟275窟交脚弥勒菩薩像、バーミヤン東大仏天井壁画《天翔ける太陽神》、法隆寺金堂9号壁を一堂に会し、弥勒の道を辿ります。
 本展は「東京藝術大学アフガニスタン特別企画展」(2015年)、「素心伝心 —クローン文化財 失われた刻の再生」(2017年)に次ぐ、文部科学省が推し進める「革新的イノベーション創出プログラム」事業の成果発表の場となる展覧会です。

「みろく―終わりの彼方 弥勒の世界―」展覧会要旨

 
 バーミヤンE窟仏龕天井壁画《青の弥勒》のスーパークローン文化財制作には、Techneプロジェクトメンバーの林宏樹さんが携わっています。

↑映像① ニコニコ美術館「みろく―終わりの彼方 弥勒の世界―」

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↑映像② オンライン国際シンポジウム「弥勒の道からのメッセージ ~スーパークローン文化財で甦ったバーミヤン『青の弥勒』は何を語るのか~」

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↑東京藝術大学特任助手の林宏樹さんの文章が載っています。展覧会図録「みろく―終わりの彼方 弥勒の世界―」にも掲載されています。

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