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【約束タワー】雑記.20211215

・12日、東京に行く用事があり、アニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の聖地である東京タワーとその近辺に行ってきた。

・最寄駅から出て、遠目から初めてその姿を見たときにはなんとも言えない気持ちになった。「本当にそこにある」とか「デカい」とか「怖い」とか、そういう色々な感情が込み上げてきた。「怖い」っていうのは多分、今までアニメとかのフィクションの中だけの存在だったものが実際に目の前に現れて、現実と虚構がごっちゃになっているその状態に不安みたいな何かを感じたのだと思う。

・まず、東京タワーの近くにあり、スタァライトにて主人公とその幼馴染が約束を交わした場所として登場する公園に向かった。

・この回。というかこの「約束タワー」の題字、良すぎる。

・ついでに言うと楽曲の方の『約束タワー』も良い。


・ここも、実際に目にした際には興奮と畏怖があった。周りの環境の多少の違いはあれど、アニメに登場したものと全く同じ滑り台がそこに立っていた。すごい量の写真を撮ってしまった。落ち着きがなかったせいか改めて見るとあまり良い写真がなかったような気がする。ちなみに上の二枚はフィルムカメラで撮った。

・気が済んだ後、東京タワーに向かった。やっぱりデカい。ぱっと見のサイズ感に限定すると太陽の塔に近いかもしれない。「だいたいこの程度だろうな」という想定を裕に超えてくる感じがなんか近い気がする。

・そこでやけに記憶に残る出来事があった。その日東京タワーではコスプレイベントをやっていて、レイヤーさんがそこそこの数うろうろしていた。そんな中である二人が目に止まった。青と赤の見慣れたヘアスタイルに、見慣れた灰色の制服。花柳香子と石動双葉(のレイヤーさん)だった。しかも季節柄に合わせてコートを羽織って、自撮り棒を使って撮影をしていた。すげ〜、もう「本当」じゃん、と思った。スタァライトは舞台版が確固たる正解だからコスプレは他作品と比べると多少野暮だろ、とか思わないでもないけど最早そんなことは関係なかった。
それだけなら「良いね……」と思うだけで済んだのだが、その後、少し離れたところから聞こえた声があった。
「あれ、『レヴュースタァライト』じゃね?」
まあ、至って普通な言葉である。コスプレを見てその作品名を言っただけなんだから。それでも、僕にはその言葉がものすごく引っ掛かった。こんな記事にも認めてしまうほどに。

・その理由は自分でも完璧には説明できない。しかしあえて説明するならこうだ。東京タワーの近くで自撮りをする香子さんと双葉さん、そしてそれを観測している自分。この時点ではそこに虚構はない。それがコスプレであるという確固たる事実はあるにしても、そこに作品という枠組みや、現実世界とフィクションのキャラクターを明確に分ける境界線は存在していないのだ。しかし、それをオタクの些細な一言が壊してしまった。つまり、その場で作品名を口にすることは、「あれはコスプレであり、我々はそれを見る現実世界の人間である」という明確な事実を僕に突きつけたのである。そこには確固たる境界線が引かれてしまった。
こうやって言語化してみるとなんて身勝手な言い分なんだ。まあ別にその場で文句言ったわけじゃないしいいか。



・すみだ水族館にも行きました。一応こちらも神楽ひかりさんが訪れるシーンがあるけど、普通に行きたかったので。

・クラゲがかなりプッシュされていたのでひかりさんも満足度高いだろうな。

・限定展示みたいなのがかなり面白かった。まず入り口で水中っぽい匂い(厳密には海藻の匂いっぽかった)のするシールをマスクの中に貼るように促されてから展示エリアが始まる。そこでは、光合成と呼吸の関係性の説明とともに、水草をメインに据えた水槽が多く置いてある。水草をよく見ると、光合成によって作られた酸素が葉についているのが確認できるようになっていたりもする。つまり、現在の全員がマスクをしているという状況を利用して、生き物の呼吸というものに目を向けさせようという試みなのだ。発想がすごい。

・通常展示では金魚の充実っぷりが印象に残った。極度に育ったワキン(一番普通のやつ)を見て、同じくでっぷりとしたフォルムになっていた、昔小学校で買っていた金魚を思い出した。今の今までその存在すら忘れていたが、とても可愛がっていた気がする。

・人外キャラばかり描いていることからわかってもらえる通り、僕は昔から生き物が好きだ。恐竜に始まり、爬虫類や魚の図鑑を延々と読んでいる時期が結構あった。特にラブカやデメニギス、ボウエンギョなど深海魚が気に入っていた気がする。



・それとは関係なく(いやあるのか?)、その2日後、『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の4回目を観に行ってきた。これまでは一人だったが、今回は友達と一緒だった。視聴後感想を言い合おうという心持ちで二人向かったのだが、案の定と言うかろくに語ることができなかった。現にこの記事に何か書こうとしてもうまいこと書ける気がしない。4回観てもまだ飲み込み切った気がしない、とんでもない映画。来週ブルーレイ届いたらもう永遠に観てるかもしれない。

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