いざこざの後、地固まる3_時雨
「そ、れは……」
「…………」
そのまま二人とも黙ってしまい、気まずい空気が流れた。休憩室には授業終わりで昼食をとっている生徒がたくさんいるため、葵たちの兄弟喧嘩に目を留める人はいなかった。
「…ね、ねぇ、あお―――」
「なっぎ~!さっきの授業のノート……ってなになに?なんかやばい空気?オレ話しかけるタイミングミスった…?」
凪が葵に声をかけようとしたら後ろから凪の友人が肩に腕を回してきた。だが、一瞬で二人の雰囲気を察し、引き返そうとした。
「ごっめ~ん!取り込み中だったらま