動物農場

動物農場

書名:動物農場
著者:ジョージ・オーウェル
出版社:早川書房
発行日:2017年1月7日
読了日:2020年1月26日
ページ数:208ページ
1月 :13冊目
年累計:13冊目

スターリン独裁に対する風刺なんだけど
現代においても、これに近しい事ってあるよね?
って思いました。

特に最近の日本の政治とか…。

人間に家畜として飼われてる動物が
人間を追い出して、豚をリーダとして
動物のためのコミニティが形成されますが
その豚が今度は人間と結託して独裁する。

人は誰でも”権力”に溺れる可能性がある。

そう思います。

掲げられた目標や戒律はいつのまにか
都合の良いように解釈され改善される。
知識や力のある人に言いくるめられると
力のない人は反論ができない。

何かの目標が下がった時
削減するとは言わない。
再調整すると言い換える。

例えば、年金問題。
受給額を削減するというよりも
再調整(実態は削減)するという方が
反発を生まないですよね?

それに改竄や不正というのも
昨今は不適切と換言される事も多いです。

私の経験からも権力者や上に立つ人は
やっぱり良い意味でも悪い意味でも賢いです。
そして弁も立ちます。

現代でもこういう事は大いにありえる。

本書の中にこういう記述がある。

「すべての動物は平等である。
だが一部の動物は他よりもっと平等である。」

会社員をしていて感じるのは
残念ながら政治的な面が多いところ。

全ての社員は平等であるか?

自分を押し上げてくれた人
自分が注ぎこんできた事業やその他の関係
賛同者、支援者…。

いざ、そういう事を考えると
平等になれない?のかもしれない。

あとがきもすごく響くものがあった。

「革命が大きな改善を実現するのは
大衆が目を開いて、指導者たちが
仕事を終えたらそいつらをきちんと始末する方法を
理解している場合だけだ、というもの」

独裁者、支配階層だけでなくて
その支配に甘んじてそれを受け入れてしまっている
我々動物(人間)にも責任があるというもの。

ブラック企業しかり自分の務める会社しかり

ただ黙ってそこで指示に従っているだけだと
それは受け入れている、迎合している事と一緒であり
事態は変わらず、不幸から逃れる事はできない。

そんな事を感じました。



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