エンジニア気質

マネージャーが優秀なエンジニアを持て余す理由は、エンジニアの思考を理解できていないことにあると、私は考えています。

エンジニアは脳が素早く回転している状況を好む人種。
仕様を決めるとき、コードを書くとき、脳がしっかり働いていることで素晴らしい成果をあげ、それがサービスの価値向上に直結します。
しかし、意図しない雑事が彼らの脳の働きを妨げます。

たとえば突然ミーティング参加招集、Slackや社内ツールでの散発的な問い合わせ、一日の予定が断続的に入ってまとまった時間が取れない…。
業務時間中なら、上記のようなシチュエーションでも当人は不平を言わず受け入れてくれるでしょう。でもこれは彼らの生産性を極端に下げ、ひいては事業の成長の足を引っ張る危険な行為なのです。

勘違いしてはならないのが、業務中には声をかけてはいけないのか?ということ。
実はほとんどのエンジニアはコミュニケーションは歓迎しているはずです。マネージャーが心がけるべきは、それをスケジュールの中にきちんと組み込むこと。
定期的に開催され、予定時間内にきっちり終わる短時間のミーティングはむしろチーム開発には必要不可欠なものであると私は考えています。ミーティングが全くないと情報を得る機会が少なく、事業やプロジェクトに対して不安を抱くことになります。

ミーティング以外の雑用もしかり。
単発的な依頼ではなく、タスクを依頼するタイミングや、納期・取り組まなければならない理由がしっかりとマネジメントされていることにより、計画的に要領よく片付けることに全力を挙げられるのです。

常に効率向上の方法を探っている彼らを「活かすも殺すもマネージャー次第」ということをマネジメントする側はしっかりと認識してエンジニアに向き合う必要があるでしょう。

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