エンジニアのあなた、正しく評価されてますか?

ITエンジニアの皆さん、あなたの業績は職場で正しく評価されていますか?
自信を持って「はい」と答えられる人はかなり少ないと思います。
今回は評価側の観点でこの問題を考えて見たいと思います。

実は企業側からすると、エンジニアの正しい評価に至るまでには多くの関門があるのです。

1. 評価する側が技術をわかっていない
2. 技術をわかっていても、スキルの定量化ができない
3. 定量化ができても評価に反映されない
4. 評価が上がっても会社の都合で待遇に反映されない
5. 枠組みがあっても評価担当者が忙しく、評価に時間をかけられない

その他にも根本的な問題もあります。

そもそもエンジニアのスキルの定量化など可能なのか?

プロジェクトチームの評価なら業績と連動させることは可能だが、メンバー個人のスキルと業績は結びつけらるのか? その業績は本当にその個人のスキルが貢献しているのか? そのチームメンバーだったからこそそのスキルを引き出せたのではないのか? だからといって個人単位の貢献度なんてどうせ測れないのならプロジェクトメンバーの同職種全員が全く同じ評価でいいのか?

あと定量化についてはこんな問題も考えられます。

完全に定量化できるスキルなら、実は機械化が可能なのではないか? それは大したスキルではない?

これは最近のAIブームでシンギュラリティという言葉がバズったりしてエンジニアにとってはちょっとドキッとする内容ですね。

さあ、どうすれば良いのでしょう?

エンジニアが「正しく評価されている」と感じるためには、実は必ず評価する側とのある種の同意が必要なのです。エンジニア個人の業績評価は、学校の成績とは違って一方的に決められるものではなく、プロスポーツ選手の契約更改と同じように本来なら会社側と交渉してお互いの主張点の落としどころを見つけていく作業なのです。このプロセスを通じてエンジニアは正しい評価を実感することができます。

そしてもう一点、「エンジニアの待遇=給与」ではありません。もちろん給料がいいに越したことはないのですが、エンジニアの待遇の中で大事なのは、理屈に合った、納得のいくタスクが与えられることなのです。

エンジニアの経験がある方はよくわかると思いますが、相当良い給料をもらっていても、理不尽なタスクや無駄な長時間大人数会議や社内政治巻き込まれ事故が連続したら、さすがに心が病んで仕事を続けるのが難しくなると思います。逆に納得ずくで使命に燃えていれば自ら喜んでデスマーチに飛び込んでいくでしょう。

非エンジニアの経営者や人事評価責任者の中には、こういったエンジニアの気質が理解できない方が結構いらっしゃるようです。「高い給料払っているんだから少しくらい我慢してほしい」という感情労働の現場でよく見られるような考え方は、優秀なエンジニアには全く通用しません。エンジニアは常に脳がフルに働いているかどうか、それが全てなのです。脳がフル回転して初めて難問解決のアイディアが浮かび、その珠玉のアイディアこそが会社に大きな業績をもたらしてくれるのです。
理不尽を感じた途端、エンジニアの脳は回転することをやめてしまいます。これはエンジニア自身で制御することは不可能です。脳がもともとそういうふうにできているからです。

TECH HOSPITALITYでは評価に悩むIT企業にエンジニア評価スキームを提案して、エンジニア満足度の向上に貢献します。このスキームは単にスキルを定量的に計測するためのものではなく、様々な観点からエンジニアと企業との業績評価共有を図るためのツールとして利用していただくものです。


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