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プログラミング学習者が知るべき3つのITエンジニアのタイプの話

TechCommit Advent Calendar 2019 の25日目ラスト投稿です!
TechCommitを運営している株式会社テクトレの井上です。

ラストに書こうかな、と考えていたネタは、前回2019年に立ち上げたサービス Advent Calendar で放出しちゃいました。ので…

今回はTechCommitのメンバーやその他IT系の学習をしている方に強く伝えたいIT技術学習に関する前提(心構え)の1つとして「ITエンジニアのタイプは大体3つあるということ」についてお話したいと思います。
この記事で少しでも自己実現に近づけるヒントになれば幸いです。

前提:人によって最適解は異なるので自分で探すこと

最近はIT業界に希望を持って入ってくる人が増えていて、コレ自体はとても歓迎することだと考えています。
ただ、無駄に情報弱者を煽ったりする人が多いので、できるだけ幸福度の高い自己実現のルートを辿るにはどうすればいいかな?と考えて、基本に立ち返る内容を提供できればなと思っています。


まず、誰一人として、ITリテラシーの高さ・興味の方向性・持っている人脈・資産・コミュ力などなど、同じ人はいません。
ツイッタラー・YouTuber・アフィリエイター等の変な情報に踊らされずに、「自分の価値観や興味」に目を向けて、自分の頭で考えて戦略的に行動することを意識出来るようにしていきましょう。

ここでは簡単に、戦略的な学びの事始めとしてこれだけは理解してほしいという、内容を書いていきたいと思います。

プロのITエンジニアにも大体3タイプくらいいる

過去に何十人(何百人?)というIT学習者やITエンジニアの方と話して来ましたが、「技術的好奇心」と「社会的欲求」というベクトルで表したときに、ITエンジニアは現役の方も含めて次の3タイプにだいたい分けられます。

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(1)ビジョン・ものづくり楽しみ型
(2)職業エンジニア型
(3)技術職人型

Twitterやリアルでもこれらを混ぜて話すと話がややこしくなりがちです。
勿論初学者の学習の動機としては「教養としてITを知りたいタイプ」「業務効率化をしたいタイプ」などもいるでしょうが、やっているうちに中長期的にはこのあたりに分類できるでしょう。

自分がどのタイプに近いのかを認識しておくことで、課題となる部分を事前に予想したり効率的に自己実現に繋げていける場合もありますので、傾向と対策などについてまとめていきたいと思います。

(1)ビジョン・ものづくり楽しみ型について

技術は「自分のやりたいことを実現する手段」と考えるタイプです。
行動力やビジネス的なセンスのあわせ技で戦える人も多いでしょう。
しかし、技術的にすぐ挫折するワナビーも多です。
(1ヶ月後にTwitterアカウントを覗きに行くと、プログラミングを辞めてプロブロガーを目指してたりする場合も…。)

ビジョン先行の人は予想よりも難易度が高いとわかると、ビジョンの明確さに反比例してすぐに辞めてしまいます。
それはそれでそこまで強い想いじゃないのであれば辞めるのも良いと思いますが、他人の言葉ではなく自分が本当に実現したいことを自分の言葉で語れるようになってから、必要に迫られて勉強するのも良いかと思います。
もし、現実的にやりたいことに対してITを『利用していく』のであれば、はじめから全部自分でやろうとせず、仲間を作って(またはお金を払うなどして)自分はできるだけ局所的な技術に絞って勉強・担当して行くのが良いでしょう。
はじめから全部やることを目指すと、なかなか長い道のりになって機を逃したり手段が目的にもなりかねないので在り方を見つめて進みましょう。

ものづくり自体を楽しむ人は、大きいものを作らずに「一発芸アプリ」で受けを狙うのがオススメです。一旦デプロイまで一周経験すると、テストやCI/DI等の必要性に気付けるだけでなく、次回のアプリ開発のハードルが一気に下がります。
また、世に出すことでフィードバックを得ることも出来て、よりモチベーションも高く技術の習得にも力を入れられるでしょう。

なお、この『ビジョン・ものづくり楽しみ型』でIT業界への転職などもしていきたいと考えている場合は、それなりのアプリの成果物(ポートフォリオ)か、やりたいことを軸とした実績を見せられないと評価してもらいづらい場合が多いかと思います。

(2)職業エンジニア型について

技術は「生活や家族を支えるためのお金を稼ぐための手段」と考えるタイプです。
まじめに仕事をする人も多い反面、プライベートなどではそんなに技術的な勉強をしない人も多いです。

職業エンジニア型として仕事をする場合、Javaなどの比較的大規模開発でよく使われる技術などを学習して、しっかりしたSESなどに入って仕事をしていくのが良い選択肢の1つとなるでしょう。
とは言え特にこのタイプは技術にこだわり無く、今(市場や会社として)求められているものを頑張ってやっていくというのが正解だと思います。
◯◯を勉強したから◯◯で仕事しなきゃ損だ!なんて考えは捨てていいです。
なお、この場合アプリのポートフォリオの作成などはあまり重要視されない傾向にあるので、リファラル採用などの機会を広げることに力を注ぐというような戦略も良いでしょう。

(3)技術職人型について

技術は「それ自体も目的であり趣味の延長線上で仕事になった(したい)」タイプです。
プライベートでも楽しく技術を触っていて、とても頼りになります。
その反面、技術以外に興味がなく対人交渉や目立つのが苦手な人も多い…というか興味がない場合なんかも多いです。

技術職人型の方は元々技術が出来る前提であれば、基本的に興味さえ広がれば(原体験的なものがあれば)タスク管理やコミュニケーションに何が無い限りはかなり活躍出来ると思います。(仮に対人等が苦手だとしても練習すればいくらでも改善できる)
とりわけ転職を始め何かやり始めたいということであれば、積極的にLTなどで特に興味のある技術などをテーマに登壇していくことが良いでしょう。
下手なアプリのポートフォリオよりも、面白い技術テーマやQiitaの記事なども目に止まりやすく、それだけでも興味を持ってもらえるかもしれません。
また、イベントの登壇では技術的な知見を交換できる機会が得られるだけでなく、様々な企業や団体の方との「会話をする機会」が得られて、話をする練習や価値観の確認もできて世界も広がります。

まとめ

・皆価値観等の前提が違うので自分なりのやり方を自分で考えるべし
・転職などをしたいという人もタイプ別に比較的向いた方法がある
・お互いに尊重して自己実現に向けて頑張っていこう!

学習の方法は人それぞれですが、とりあえずITエンジニアの友達が欲しいなって方や、学習習慣つけたいなって方は TechCommit でもメンバーを募集しているので、こちらも是非ご活用下さいませ。

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