【虎の巻】これで合格!AWS SAA-C03試験対策ポイント
はじめに
本書の目的
本書はAWS認定資格「AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03)」に関する試験のポイントや対策方法を網羅したノウハウ本です。
SAA対策問題集や動画教材では触れられない、試験の特性や合格のコツに焦点を当てた虎の巻的な内容を提供しています。
そのため、SAAに関する料金や難易度、受験方法に関する情報や、SAA対策における具体的な問題や技術的な解説は網羅されておりませんので、ご了承ください。
本書を学習のガイドラインとして、後述するUdemyや動画サービスを利用しSAA合格を目指しましょう。
※一部、AWSサービス内で覚えるポイント、得点ポイントなどの解説は御座います。
本書の対象読者
本書は下記のような方を対象に執筆しております。
AWS SAAの取得を目指している方
AWS SAAの効率的な学習方法を知りたい方
CLFを取得し、SAAとの違いを理解したい方
SAA資格試験のポイント
AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03)試験は、クラウドの設計分野のスキルを証明する中級者向けの資格です。
本章では、AWS SAA試験に初挑戦する方でも安心して取り組めるよう、SAA資格試験のポイントについて解説します。
SAA-C03のC03とは?
SAA-C03試験は、AWSが提供する設計分野に特化した資格試験です。
まずは、ここでの「C03」の意味を理解しておきましょう。
「C03」とは、試験のバージョンを指しています。
AWSはサービスアップデートが激しく、毎日のように新たなサービスや機能が追加されています。
そのため、資格試験も同様にバージョンが更新されているのです。
試験のバージョンが更新されると、試験範囲が変更となります。
現在の傾向として、試験のバージョンアップは数年に1度の頻度、バージョンアップされると試験範囲が広くなり難易度も上がる傾向にあります。
今回対象とするSAA-C03は試験が導入されて2回目のアップデートとなり、2022 年 8 月 30 日から適用されています。
ここで注意しておきたいのが、学習書籍についてです。
試験のアップデートにより、試験範囲が変わっているため、2022年9月以前に出版された学習書籍はSAA-C03に対応していない可能性があります。
中古本やフリマアプリ、古いWebページで学習する際は注意しましょう。
AWS試験では、公式のガイドラインが公表されています。
SAA-C03の試験範囲について確認しておきましょう。
(参考)SAA-C03 ガイドライン
CLF-C02との相違点
CLF-C02試験との違いについて解説します。
CLF-C02が未受験の場合は、そちらの虎の巻も販売しておりますので、ぜひご覧ください。
https://note.com/tech_cida/n/nf0c91c3f077a
合格ラインが700点⇀720点に
試験レベルは「実務経験1年程度」の難易度に
設計分野に特化した問題が出題される
アーキテクト(設計)分野の試験であるため、開発・運用系の問題は出題されません。
CLFで学んだ開発分野のサービス、CodePipelineやCodeBuild、Cloud9などは出題範囲から外れるため注意しましょう。
また、CLF⇀SAAにおいて新たに出題されるAWSサービスも出てきます。
【SAAで新たに追加されたAWSサービス】
AWS Data Pipeline
Amazon AppFlow
Amazon MQ
AWS Serverless Application Repository
VMware Cloud on AWS
Amazon ECS Anywhere
Amazon EKS Anywhere
Amazon EKS Distro
Amazon DocumentDB (MongoDB 互換)
Amazon ElastiCache
Amazon Keyspaces (Apache Cassandra 向け)
Amazon Quantum Ledger Database (Amazon QLDB)
Amazon Pinpoint
Amazon Forecast
Amazon Fraud Detector
Amazon Managed Grafana
Amazon Managed Service for Prometheus
AWS Proton
Amazon Elastic Transcoder
Amazon Kinesis Video Streams
取りこぼしのないように学習しましょう。問題文の量、選択肢の文章が2~3倍
CLFの場合は問題文が1~2行、選択肢も1行程度の問題が大半でした。
SAAの場合、問題文が3~5行、選択肢も1つひとつが2~3行ほどの分量となっています。
問題文を読むだけで時間が掛かってしまうため、速読・理解力が問われることになります。より詳細なオプションやサービスについて出題される
SAAでは、CLFのサービスをさらに深堀して問題が出題されます。
例えば、ELB(負荷分散サービス)では、ALB/NLB/CLB/GWLBに細分化されます。
さらに、ALBやNLBの特徴(レイヤーやIP固定の有無など)も覚える必要があるため、難易度が上がっています。
他にも、Amazon Kinesisでは細分化された種別、Amazon Kinesis Streams, Amazon Kinesis Firehose, Kinesis analyticsの種類・使い分けについて問われます。
似たような単語が頻出するため、混乱しないように学習していきましょう。細かい仕様に関する問題が出題される
SAAでは、AWSサービスの細かい仕様に関する問題が出題されます。
EBSのIOPSの値やLambdaのデフォルト設定値など、実務経験がなければ解きづらい問題が出題されます。
よく出る仕様問題については、後述していきますね。複数のサービスを組み合わせた問題が出題される
CLFではサービス単体の機能や役割について問われていましたが、
SAAでは、EC2+RDSやCloudWatch+SNS、CloudTrail+S3など複数のサービスを組み合わせるソリューションについて問われます。
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