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【技術科教師旅】島津製作所 創業記念資料館

京都府中京区、京都市役所の近くにある「島津製作所 創業記念資料館」に行きました。京都は平日でも海外の旅行客で大混雑していますが、記念資料館の見学は予約制なので空いていて、落ち着いて見学することができました。
 


島津源蔵氏は、仏具の鋳物業で培った技量を見込まれて、明治8年、教育用理化学機械の製作を始めました。現代の教育用機器にもありそうなものから、「どうやって使うのだろう?」「何が見えるのだろう?」とても興味深い機材がたくさんありました。

電気卵
防雷鍼
電気濃集板

国産最古の木製顕微鏡、ここまで精巧なものはむりでも、技術の実習で作れないかな。
 

息子の2代目島津源蔵氏は、大正6年にアメリカから電気自動車を購入し「日本のような石油のない国では、電気自動車でなければならない。」と国産の鉛蓄電池の研究開発を行いました。(現GSユアサ)現在、脱炭素社会といわれEVが再び注目されるようになってきたが、100年も前にEVに注目していた人がいたことにビックリだ。

初期のGS蓄電器
今では考えられないが、木箱に入っている

また、レントゲンがX線を発見した11ヶ月後の1896年、2代目源蔵はX線写真撮影に成功し、X線検査装置の開発を行いました。博物館に入ると最初に見られるのが、大電流を作り出す電源装置をつないだX線検査装置です。
 

京都は見どころがたくさんある場所です。京都駅からバスで20分、日本初、京都初の技術が見られる「島津製作所創業記念資料館」ぜひ立ち寄ってみてください。

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