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宇宙ゴミ問題

欧州宇宙機関(ESA)によれば、宇宙空間に存在する大きさ10センチメートル以上のデブリの数は、15年には約1万5000個だったのに対し、24年には約4万500個に増加している。その数は今後も急速な勢いで増えると見られている。

24年8月6日、中国のロケット「長征6号A」は打ち上げ成功後、軌道上でロケット上段が何らかの原因で破砕し、700個以上のデブリを生成した。いったんデブリが発生すると、低軌道(LEO)の場合は数十年から数百年間そこに残留する。

デブリの急増に伴い、衛星とデブリが1キロメートル以内に接近するニアミス事件の数は、20年ごろまでは毎月2000回だったのに対し、21年には1日に200回程度まで増えている。

米スペースXのスターリンク衛星は、スペースデブリ(宇宙ごみ)または衛星と衝突回避するための軌道をずらす動作を約5分に1回行っているようだが、今後デブリがさらに増えると、衛星運用が滞ってしまう。

『参考資料』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC303020Q4A830C2000000/

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