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【技術教師旅】橋の科学館

兵庫県神戸市にある、『橋の科学館』に行きました。神戸と淡路島を結ぶ明石海峡大橋が一望できるとても眺めのいい場所にあります。

改修工事中ですが、中には入れます。

明石海峡大橋は、1988年の工事に着手後、およそ10年の歳月をかけて1998年に完成しました。その全工程を知ることができます。

明石海峡を渡っている時にいつも圧倒される『主塔』部分、この基礎を作るのに丸4年かかっています。ケイソンという型枠(甲子園球場くらいのサイズ)を陸上で作って海に沈め、中に水中不分離性コンクリートを入れて、主塔基礎を作っています。ちなみにケイソンが真っ直ぐに立つように、海底を誤差±50cmにならしているらしいのですが、海底は波もあるのに、難しいことをやってのけたなと思いました。

そして、ケーブルを支えるために、ジャングルジムのようなアンカレイジを神戸側と淡路島側に設置します。

アンカレイジの模型


明石海峡大橋のケーブルは直径5.23mmの高強度鋼線を複数束ねて1.122mのケーブルにして使っています。なんと全素線の長さは地球7周半にもなるそうです。

ケーブルの施工は、ヘリコプターを使って1本のワイヤーを通すところから始まります。ワイヤーを行き交う船舶の邪魔にならないようにかけ終わると、キャットウォークという作業場所を設置して、ようやくケーブルを一本ずつ通していく工程になります。


詳しく書き出したらとまらなくなるくらい、橋の事が分かる博物館でした。明石海峡大橋を渡る前に見学してから渡ると、橋の見方が変わります。

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