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【技術史】写真・映像技術3

ダゲレオタイプの難点は、露光時間と画像の複写ができないことでした。イギリスの科学者ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットは、自身の科学的観察を正確に記録するために、写真の現像法の発明に取り組みました。1835年には、紙を食塩水と硝酸銀の溶液に交互に浸して表面に酸化銀を生成し、感光紙とする手法を考案しています。露光した塩化銀によって、暗い銀のネガが形成されたのち、新たに処理済みの別の加工紙と重ねて光を当てることで、ポジを得るという手法でした。
1840年にタルボットはさらに大きな発明をします、紙に潜像(肉眼では見えない画像)を生成するにあたり、没食子酸が使えることを発見しました。潜像は化学薬品で処理することで、目に見えるように「現像」させる方法を発明します。
 
『参考資料』
https://madoken.jp/series/5805/
 

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