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昔から考えられていた人口降雨

2008年の北京オリンピックでは開会式に雨が降らないように、北京に来る雨雲を消そうとしました。人口降雨物質(ヨウ化銀)を搭載した1104発の小型ロケットを打ち上げ、北京の手前で雨を降らせようとしたのです。その効果のほどはわかりませんが、実際に北京オリンピックの開会式の日は晴れました。
雨が降るには、雲を構成する微細な水滴がくっついて、ある程度の大きさになることが必要です。そのときに中心核となる微粒子(シーディング物質)があると、水滴が大きくなりやすいのです。ヨウ化銀は、このシーディング物質として最適でした。
東南アジアで昔から行われている、黒色火薬を使ったロケットを打ち上げる龍勢は、豊作を祈る、雨乞いのためにロケットが飛ばしていましたが、噴射煙の微粒子がシーディング物質になり、降雨につながるとも考えられます。


 
『参考資料』
https://4travel.jp/travelogue/10776823

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